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アノニマスターオンライン  作者: 超電撃豚豚丸
第1章「般若レディと仲間たち」
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第7話「ルーチンワーク」

お仕事が終わったら速攻で帰宅して<アノニマスターオンライン>にログインする私だった。

日々の楽しみがあるっていいね。

ログインしたらひたすら草原で薬草集め、しばらくしたら森で黒豚狩りっていうのを何度も繰り返した。

普通の人からすれば作業ゲーなんて言われるかもしれないけれど、これが私のプレイスタイルなんだ。

石橋を叩きまくるのが楽しいんだ。え?でも先日はいきなり黒豚にかじりついたじゃないかって?

いやぁそこはご愛敬なんだよなぁ。やっぱり感情なんてその時々で変わるもんだし。

それで黒豚を生で食べたあとについては今のところ問題はないようなので、たけのこと一緒に生で食べてる。

いやぁ慣れって怖いね。まさか平然と生肉を食す日がくるとは思わなかったけど美味しいからしょうがない。


たけのこが言うには、豚以外もいるって話だけど、遭遇はしていない。

もしかしたらもっと森の奥に行けばいるのかもしれないけれどまずは薬草を集めまくるのが先決だ。

今の段階で800個は集まっている。だけど、これでは心もとない。やっぱり9999個は集めたいなぁ。

どこまでが1つのアイテムを持てる上限かもわからないし、とにかく集めまくりたい。

私が昔やっていたゲームでも、レアアイテムを所有できる最大まで何時間もかけて集めた。

一度やり始めるときっちししたくなるんだよね。


だからとにかくひたすらうろうろしていたんだけど。

「ねこますサマ。ホカノトコロニハイカナインデスカ?」

・・・どうやら私より先に、たけのこのほうが飽きてきてしまったらしい。まったく根性なしめ。

「たけのこはどこか行きたいところでもあるの?」

「モット、モリノナカでカリヲシタイデス」


今さらだけど、たけのこってどこから来たんだろうって疑問が沸いた。森出身なのになんで草原にいたのかな?

「ねぇたけのこは私と会った時なんで草原にいたの?」

「オサンポシテイマシタ」


ああそう。森に飽きたんだね。いやー好奇心旺盛だねたけのこは。

私も見習わないとかなぁ。

「もともとは森で暮らしていたの?」

「ハイ。ワタシハコドモノコロカラヒトリデガンバッテキマシタ。」


うっわ、ということは、たけのこの両親は狩られちゃってそこから独りぼっちなのかな。泣けるぅう。

でもそんな独りぼっちのたけのこを狩ろうとした私にも泣けてくるぅうう。

般若の目にも涙だよこりゃあ。


「たけのこ、私があなたのママだよ」

「ママ?ねこますサマ。ワタシニママナンテイマセン。」

「ほえ?じゃあたけのこはどこから生まれたの?」

「キガツクトモリニイマシタ」


単純にどこからともなく自然に湧いて出てきたってことね!

そうだねゲーム的発想だとそうだよね!いやぁ、あやうく騙されるところだった。


「たけのこはもう一匹じゃない。私がいるから安心してね。」

「ハイ!」

いい返事だ。尻尾をふりふりしている。

「それじゃあここらで区切りをつけて、ちょっと森の奥まで行ってみようか。」

「イキマショウ!」


800個も薬草があるし、獣骨にしても30本くらいあるからなんとかなるでしょう!

ちょっとくらいギャンブルしてみてもいいでしょう!

怖い奴がいたらすぐ逃げればいいし!

逃げられなかったときのことは考えないでやってみましょう!

どうせまだ序盤だろうし、こんなところで凶悪モンスターが・・・ってこんなこと言ってたら

フラグになっちゃうか。


とにかくたけのこのためにも自分の為にも冒険をしてみることにした。

これまで進まなかった森の奥に向かって歩いていく。

やっぱりキノコなんてないし面白そうなものがないなぁ。

鎌を振り回しながら楽しく歩いている私と鼻をすんすんしているたけのこだった。


「ねこマス様・・・ナニカイマス!」

「むっ、ちょっとそこに隠れましょうか」

茂みに潜む私とたけのこ。


「グァァァアウウウウウウウウウ!!!!?」

大きな影が唸りながらこちらにやってくる。その姿は…な、なんと!?

作者の好きなゲームジャンルはSTGなので繰り返しは苦ではありません。

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