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アノニマスターオンライン  作者: 超電撃豚豚丸
第1章「般若レディと仲間たち」
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第5話「森と豚」

狼ことたけのこを先頭に立たせてついていく私。

犬の散歩みたいな感じになっている。

草原を歩いているのでついでに鎌で草刈りをしていく。

たまに薬草を手に入れましたとメッセージが流れる。

たけのこと戦って薬草が激減していたので素直にうれしかった。

というか散々薬草を集めまくったせいか薬草にものすごく愛着がわいている。

もうこのまま薬草集めだけ頑張ればいいんじゃないかと思ったくらい。

なんて考えているうちに・・・


「おお・・・森だ・・・。」

気が付くと森の入り口まで来ていた。

ひたすら草原が続いた先には今度は森が広がっているのか。

「たけのこ、ここに豚がいるの?」

「ハイ、ウジャウジャイマス」

たけのこが涎を垂らしながら答える。美味しいのかなぁ。

<アノニマスターオンライン>では味覚もあるっていうし、ちょっと楽しみかな。


早速、鬱蒼とした森の中に足を踏み入れる私達。

いいね。なんか冒険しているって感じがする。

「ねぇたけのこ、豚以外には何がいるのか知っている?」

「イロンナマモノガイマス。ウサギやシカガイマス」

「兎に鹿ねぇ・・・。」

鹿はなんとなく強そうだなぁ。私も薬草は持っているとはいえ、一撃で死ぬなら

回復なんて意味ないし、ここは慎重にいかないと。

「あとは、森と言えばキノコとか、山菜とかもありそうだけど」

毒キノコとかあってもおかしくない。いや、むしろ絶対あると思う。

そっちのほうが面白そうだし。

一応きょろきょろあたりを見回してみるけどめぼしい物はないので、たけのこの後ろを

とぼとぼとついていくだけだった。

「ねこますサマ。アソコニブタガイマス。」

たけのこが低い声で話しかけてきた。木陰からこっそりと覗き込む。

・・・黒豚だった。蝙蝠の羽の生えている黒い豚だった。

黒豚って美味しんじゃなかったっけ。とりあえずあれが獲物と認識したけど

どうするかな。

「ドウシマスカ?」

どうするもこうするも折角見つけた獲物だし逃すなんて真似はしたくない。

何より私はあの黒豚が食べたい!

「当然狩るよ。よし、じゃあ奇襲をかけよう。1,2,3でいくよ」

「ガアアアアアアアアアメシイイイイイ!!!」

たけのこが合図を待つ前に走り出した。

おいいいいい!待てができないのかああああ!?

慌てて私も駆けだした。


「プギィイイイ!?プギィイイ!」

うぉっ!?黒豚もこっちに向かってきた!好戦的だなオイ!

こりゃもう戦うっきゃないね!


「メシイイイイイイ!」

たけのこが黒豚に噛みつく!

「プギィィィ!」

黒豚は暴れだす!じたばた足掻いている!そこへ私が

「鎌攻撃ぃぃぃ!」

鎌で豚を斬る!斬る!何度も斬る!血飛沫が上がる!うっわグッロ!

リアリティありすぎでしょ!あとこれ客観的に見るとさ

狼が豚に噛みつきながらそのすきに般若レディが鎌をぶん回しているって

すごい光景だよ!もうなんかトラウマになってもおかしくないんじゃない!?

攻撃の手を緩めるつもりはないけどね!

「ニグウウウウ!」

「そうだよ肉だよおおおお!食わせろおおお」

「ブギイイイイ!」

どんどん弱っていく黒豚。何度も攻撃するとやがて動かなくなっていった。

そして、黒豚は完全に沈黙した。私たちの勝利だ。


「ウォオオオン!」

「やったねたけのこ!」

私達は勝った。勝ったのはいいんだけれど


「で、どうやってこれを食べたらいいんだろう・・・?」

実際に目の前に肉があってもどうしようかってなりますよね。

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