62話 弱点克服の為に!
だいぶ短いです。
何時間かわからないが、取り敢えず、2、3時間では済まないくらいの時間、トールの熱弁を聞いている。
そして、今尚終わる気がしない勢いで話し続けるトールに、
「なげぇよ!!」
我慢の限界が来て、ツッコミを入れた。
「そうですか? まだ半分くらいしか話してませんよ?」
あっけらかんにそんな事を言ってきた。
「まだ半分以上残ってるのか!? 頼むから、また今度の機会にして!」
そう懇願した。
流石に、これ以上マシンガントークを受け続けるのはキツすぎる。
もう、完全に拷問の類だろう。
「確かに、言われてみれば、ちょっと長居しているかもしれませんね。わかりました。また今度語り合いましょう!」
だから、あんたの一方的なマシンガントークであって、語り合ってるわけじゃ無い!
そうツッコミたかったが、そんな気力もなかった。
「地竜の件も問題ありませんでし、私はもう行きますね」
見送ろうと思った所で、ふと、トールに聞いておきたい事を思いつき、
「あ、ちょっと待って!」
トールを引き止めた。
「魔法攻撃を軽減できるアイテムとか、どこかに無いかな?」
そう、俺の今の弱点は、魔法攻撃は食らってしまうという事なのだ。
その魔法攻撃を打ち消してくれる様なスキルがあるなら、ぜひ【吸収】したい。
「そうですね……。この辺りで一番近くにあるのは、王国の管理している《スタツ遺跡》にある《魔法軽減の首飾り》ですね」
実在した。
合成魔は有用な情報を得た。
「他には……、非常に困難な道になりますが、龍王種の持つ属性攻撃無効化スキルを【吸収】すると言う手もありますね」
非常に気になる提案だった。
「属性無効化って?」
勘違いがあってはいけないので、詳細を尋ねる。
「例を挙げるなら、地龍アースは、地属性を司る龍ですので、地属性の攻撃を無効化する【地属性無効】というスキルを持っているのですよ」
龍王種は、この世界を構成する、
【地】【水】【火】【風】【氷】【雷】【木】【光】【闇】
の9種類の属性に一匹ずついる。
そして、それぞれ、己の司る属性のダメージを無効化するスキルを持っているらしい。
「つまり、すべての龍王種を【吸収】すれば?」
「全ての属性の攻撃を無効化出来る、という事になりますね」
元々、物理攻撃は無効ができるのだ。それに加えて、すべての属性攻撃を無効化できるとか、チートじゃん!!
希望が見えてきた! 合成魔最高!!!
…………まぁ、そんなの現実的ではありませんけどね?
夢を見るのはこれ位にして、トールに教えてもらった《スタツ遺跡》の場所を【検索】する。
「情報ありがとな」
「いえいえー、盟友の為です。お安い御用ですよ。それでは」
そう言って、トールは帰って行った。
「さて、【検索】結果に従って、向かいますか! 《スタツ遺跡》!」
短いですが、これで第3章は終了です。




