カスクの町④
私が落ち着いたのをみて、料理長さんが話しかけてきた。
「これはどうするんだ?捨てるのか?」
「捨てませんよ。もったいない。おかずにもお菓子にもできるのに。」
ならばと、濾した時に布に残っていたおからで、とりあえずおかずを作るよう言われた。手伝ってくれるらしいので、肉をミンチ状にしてもらい、野菜をみじん切りにしてもらった。
そして、おからバーグを作ってもらった。私がするより遥かに早いのだ。
味付けは調味料がわからないので、おまかせした。
ミウさんが気にしていたので、避けておいた豆腐と少しもらっておいたおからバーグを、借りたあき容器につめた。
お昼ご飯を頂こうとした時、ミウさんがやってきた。
「昼休憩やし、きたでー。」
「………え?」
テイリックさんと顔を見合わせたが、とりあえずミウさん用に分けておいた分を器に入れ直し、食べることにした。
「これ、何やねん?私が食べたいのは豆やねん。」
「いや…だから、豆を使った料理。」
「いや、そんなわけ……美味しい。なんで?何をどうしたらこうなるん?」
固いだけの豆、でなかなか売れなかったにも関わらず、手を加えることで、美味しくなったことが衝撃的だったようだ。
突然、頭を突っ伏してお願いするミウさんにびっくりした。
「頼みがあるんやけど。うちの村でやり方教えてくれへん?」
どうやらミウさんは豆を作っている村出身らしい。




