表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/100

-50- 修理

 最近は使い捨ての風潮が世に蔓延(はびこ)っている。理想は修理できることですが、部品の保管期間が過ぎたとかなんとかで、まだ十分、使用出来るものが買い替えねばならないのは残念至極です。^^

 町尾は(いた)んだ掃除機をお隣の電気店で修理してもらおう…と、店へ持ち込んだ。

「こりゃ、買われて十年は経ってますよ…。最近は、修理するより買い替えた方が安くつく時代ですからな…」

 店主の東風(こち)は、ジワァ~~っと修理を否定した。

「ですか…」

「それに、修理部品の保管期間が製造中止から、長くて十年です…」

「買い替えですか…」

「最近、安くてコンパクトなのが出てます。アレなんかどうです?」

 東風は展示品を指さした。

「おいくらで?」

「いつも買ってもらってるお得意の町尾さんのことだ。コレ! でどうです?」

 東風は指を数本立て、間を置いてまた数本立てた。

「あとの指は引いて下さい…」

「ははは…かないませんな、町尾さんにはっ! ではそれで…」

 かくして、町尾は幾らかの金に流動性を持たせ、手放すことにした。経済でいうところの流動性選好の三動機の一つ、取引的動機である。^^

 理想は修理できることですが、今の時代、まあ仕方ないですかねぇ~。^^


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ