-48- 紙幣
経済学の科目、貨幣論とは関係ないが、^^ 紙幣のデザインは何も人物にする必要はないように思える。人物は人によって好き嫌いがありますからねぇ~。^^ 建物でも自然の風景、動植物でも、その国を代表するデザインならいいと思えます。明治以降の人物では、次第にカード決済や硬貨両替が増えるかも知れませんよっ!^^
世界を席巻する、とあるホールディングスの会長である池垣は、どうも新しく発行された紙幣の人物が気に入らなかった。紙幣の人物と直接、出会ったこともないのに、である。^^
『聖徳太子が復活するといいのだが…』
つまらないことを、思わなくてもいいのに思いながら、池垣は年老いた身体を書斎の豪華な椅子から立ち上がらせた。
「元財務次官の城川さんがお見えになりましたが、いかが致しましょう?」
「そう、城川君が来たか…。会食の準備は整っておるかね?」
「はあ、すでに。厨房のコック長がそう申しておりました…」
「そうか…。それじゃ大広間にお出しして、お通し申しなさい。私もすぐに参るから…」
「畏まりました。では、そのように…」
執事はそう厳かに言うと、静かに退室した。そのとき、池垣は閃いた。
『そうだっ! 五万円札と十万円札を聖徳太子の画像でデザイン化するように言おう…』
こうして、どのル-トからは知らないがs伝わり、池垣の思いは現実となって五万円札、十万円札の紙幣が新たに発行されることになった。
まあ、五万円札、十万円札を発行するのはいいとしても、過去の聖徳太子も人物で好き嫌いもありますから、理想は自然や建物の方がいいとは思えます。^^
完




