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挑発

目の前で君が死んだ

横たわる亡骸を前に僕は正気を取り戻した。




何も出来なかった。

僕は何も出来なかった。


ただ見ていただけだった。



君の体に触れる。



まだ温かかったけど、すぐに冷たくなる。



目はもう光を失い、何も見ていなかった。



僕は弱かった。



そのせいで君を……千愛を殺してしまった。




千愛………そんなのって、そんなのって………嫌だ。




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千愛の死ぬ姿に珍しく感嘆する研究者たち。

愛は素晴らしいと言いたげだ。

それとは反対にイライラを募らせるスペースレンジャー。



あの女は、CEOが自ら捕まえてきた存在だった。



それが意味することは、世界を変えてしまうほどの力を持っていると判断していたことだ。



世界に数百しかいない思考ロジックの異常な超能力者。



異常脳力者。



その商品が、自ら命を絶ってしまった。


スペースレンジャーはまず損害額を皮算用で計算しながら考える。


やはり莫大、せっかくの人材調達も意味が無くなってしまった。




「あのクソ女、あいつのためだけに200人以上が犠牲になってんのに自ら命を絶つとか…本当に役に立たないクズだな!!!死んでも役にたたねぇくずだ!!」



パイプ椅子を蹴って出入り口にぶつけるスペースレンジャーに恐々の研究者たち。



「あの、スペースレンジャー様……」


「あぁ!?」



睨みをきかせて研究員に聞き返すと怯えながらも彼は言う。



「…あの男はどうしますか?次の実験に投入しますか?」



あまりに馬鹿げた質問に、スペースレンジャーは我慢が出来ずにそいつを殴り倒す。



他の研究員が悲鳴をあげて後ずさるが、彼は構わず倒れた研究者を蹴り続ける。



「もう、実験は、行えないに、決まってんだろ!! 元々この実験はCEOがあの女の異常性の抽出と忠実な道具に洗脳するための一環で行っただけなんだぞ!!!テメェはどんだけ馬鹿なんだあぁ!?」




ボコボコにして血まみれにさせると、彼は興奮を抑えきれずにマイクを持つと中にいる彼に向けて言った。





『オイオイオイーー!!足のねぇボーイフレンドさんヨォ!! テメェだけ生き残った感想はどうだあぁ!? 彼女ちゃんがオメェのために死んで嬉しいだろ最高だろ感動だろぉ!!! でもテメーには生きてる価値なんてねぇんだよボゲが!!!テメェなんて死ねばよかったんだ!!!』





何も出来ない雑魚に対してスペースレンジャーはエコーがかかるほどの大声で彼を挑発した。



だが血だまりで佇む彼は聞いてはいなかった。



もう我慢が出来なかった。から



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