33/55
負けない
時間は過ぎる。
僕は何もできずに、返り血を浴びる君を見ていた。
あの少女からすぐに君は他の男を1人殺してゲームは終わった。
真っ白だった服も部屋も、全部が全部血に染まって鉄の臭い匂いで充満していた。
僕は動けなかった。
もうすでに心は壊れていたんだと思う。
僕の目の前で、君は微笑んで言った。
もう僕の耳には聞こえなかったけど、確かにこう言った。
ーーショウくんを守るなら、どんな事だってするーー
ーー絶対に死なせないよーー
口の動きだけでそれを知って、僕は気を失った。
それ以降の記憶は無い。
私はショウくんを守る。
それだけを誓った。
どんなに汚いことをしてもいい。
どんなに蔑まされようと構わない。
君がいるだけで、私は強くなれる。
もう、負けない。




