デスロワイヤル開始
「死ねやァァァァァァァァ!!!」
開始の合図とともに駆け出したのは全員だったが、その中でも先ほど見かけた小学生ほどの少女が年とは似合わない狂気の声を挙げて1人の青年に突っ込んでいく。
その青年も少女が自分の方向に来ていると気付いて向き合うと両手を突き出す。
それだけで少女は動かなくなる。
だが、そんな少女の肩から服を破って何かが突き出す。
それは、銃口に似た突起物だった。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね私以外全員死んじゃえよぉぉぉっぉぉぉぉぉぉーーーー!!!」
突起物から僕の目には見えない何か射出される。
すると今まで両手を突き出していた青年の頭を何かが貫通しそのまま血をブチまけ、倒れた。
「あひゃひゃひゃひゃ!!!死んだよ死んだしじゃった!しししししししししししししししししうわぁぁぁぁぁぁーーー!!!」
少女を縛っていたものがなくなり自由になるとそのまま泣きながら叫び続ける。
僕はその姿に恐怖を感じた。
この子にとってこれが初めてではない。
このまだ幼い少女は何人も人を殺している。
「うわぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァーーー!!全員死ねぇぇ!!」
「こっちこないでぇぇ!!」
「嫌だ死にだぐ…」
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!」
別の方でも、彼らは超能力を使って殺し合いが行われていた。
血しぶきをあげて倒れる君よりも2歳くらい年下の少女が、同い歳の少年が泣きながら追い討ちをかけて杭のようなものを打ち続ける。
体はもうぐちゃぐちゃで、血で染まった頭だけが天井を見ている。
年上らしい女性が2人の少年少女の首を糸のようなもので縛っていたが、その後ろから何本もの鉄製の何かで出来た棒が突き刺さって絶命し、刺した男もさっきの肩から射出した少女の銃撃を受けて死亡した。
僕はもう何が何だか分からなかったが、理解する前に最初に人を殺した少女が首を縛られていた男女を同じように頭を撃ち抜いて殺してから僕の方を向く。
「………あは!死んじゃえよ!」
少女の肩から何かが射出される。
僕に向かって。
僕はとっさに顔を伏せるが、君は違った。
「死ぬのは……」
君の声が聞こえた。
でもそれは聞いたこともない声。
まるで地獄に落ちた亡者のような。
「テメェだ」
そう言った直後に僕は顔を上げる。
目の前には君が立っていた。
そして君の向こう側では、あの少女が血を吹き出して死んでいた。




