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ミスミスミス
僕の狭いベッドに、背中合わせで僕らは眠った。
君が僕と一緒に寝たいと言ったのはこれが初めてだった。
明日は学校も休みだ。
少し夜更かしする程度で、僕は君に話しかける。
「一緒に寝るのは初めてだな」
「うん」
「その…俺のベッド臭いだろ?」
「全然、むしろ落ち着くよ」
何気ない会話に思えるが、僕の顔は熱い。
君はわからないが、僕と同じと思う。
女子と寝るという行為が初めてだったの僕には、君の小さい背中が触れると少しドキドキした。
君もそうだったのかモゾモゾと背中をこそばゆいといった感じで揺れ動かしている。
「どうしてこうなったんだろ…」
君がポツリと言ったその言葉に、僕はどう答えるか考えるが、良い回答が思い浮かばない。
「それは、君の責任じゃないよ。悪いのは君を攫ったそいつらだ。何がしたいのか知らないけど、そいつらは君を利用して何かしようとしていたんだ」
とにかく君が自責の念で潰れてしまわないように僕は言葉を選んで君に言う。
実際、君を攫った組織はまだ想像も出来ない。
そう考えると、何故か僕の頭の中で何かが引っかかる。
確かに君がそいつらの隙を見て脱出したのは分かるが、30人も君に殺させる非人道的な行為をする人間達がそのようなミスをするのか?
僕は、君を励まそうとして、とんでもないことを想像してしまった。




