10章 ー05
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「こちらはこのメグを育てていらっしゃるリリアさん。今日は飼育方法をお話される為に来て下さいましたわ」
グラダナ婦人にそう紹介されて「ご紹介頂きましたリリアと申します」と、頭を下げた。
「本日はお時間を頂き、またメグに興味を持って頂きまして有り難うございます。まずメグですが、外でも室内でも飼育する事ができます。室内の場合ですと、空気がありませんので水草を必ず入れてください。外でも室内でも日光の当たる場所での飼育をお願い致します。日に浴びる事で発色が良くなりますので」
目の前には婦人ほどの年齢の方が3人いて、1人だけ男性が混じっている。
「屋敷内でも飼えますのね。何に入れたら良いかしら?」
一番歳上と思われる女性が扇で口元を隠しながらポツリと呟いた。
「ジャムが入っている500ミリリットルほどの瓶で飼育可能です。水草は5センチくらいの物を1本入れて貰えれば充分です。ですが、入れるメグも1匹までです。それと、外とは違い落ちてくる虫もいませんので、毎日のエサやりをお願いします。」
「メグは虫を食べるのかい?」
唯一の男性がびっくりしている。
「はい。コバエくらいの大きさの虫もなら一口ですわ」
3人は顔を見合わせている。
もしかして知らなかったのかな?
「当然、メグにもオスメスがありますから卵を産みますが、放っておくと、産み付けた卵を食べる事があります。外でしたら気づかないですし、数の増えすぎを防いでくれるので、そのままで良いですが、室内で気になる場合は卵を他の瓶に入れるか、メスだけの飼育をオススメします」
3人はまたまた顔を見合わる。
「自然淘汰みたいなものかしら?」
グラダナ婦人の一言に私は頷く。




