【第1話】AIと戦闘のエリートがAIに殺され、異世界で再びAIと巡り合う
ちょっと大人な異色の異世界小説、AI×魔法の異世界小説 始まります。よろしくお願いします!
アフリカ内陸部の紛争地帯。ワタル(緒方航)は、仲間達と戦闘中。
戦果を挙げて、安全地帯まで移動中。まごまごしていると敵に追いつかれて危険な状況に陥る。
目の前に、戦闘用ロボットが3体も現れる。
ライフルを抱えている。身を隠してたこちらを撃ってきた。
「何!あれは世界中で禁止されたはずだ」
「何か分かるのか?ワタル」
1番の相棒の女兵士エレーヌの質問だ。
「高性能センサーとAIエージェントを搭載してるロボのようだ。危険だ」
「熱、匂い、動作、武器の種類、話し方等で人間かどうか、敵か味方かも区別できる」
「囲まれた、ここまでか・・・」
ロボの銃弾が仲間の1人を捉えた。
「ワタル、天国で会おうな」
エレーヌのか細い声の後、一斉射撃が始まる。
「痛え、クソ!」
AI使った株取引で大成功し、AI技術者としても名を馳せた俺が、AI戦争で職を失い、最後はAI兵器に殺されるとは、何という人生。畜生!何が間違った!いや間違って無い。なんだったんだ俺の人生は!!!!誰か最後に教えろよ!!!
====
意識がぼんやりとしている。
「ん、死んだんじゃ。生きてるのか俺?それとも地獄?」
目を開けると、小さな小屋のベッドの上で寝転んでる。
手足が動くので、起きて座って見る。
「ケガが無い。どういうことだ」
立って普通に歩ける。しかし、この小さなみすぼらしい小屋に俺一人なんて、どういうこと?
鏡があった。急いで自分を見てみる。
幼い顔。しかもちょっとイケメン。
「これ、もしかして異世界かーーー!!」
ついつい大き目の声でひとり言。
急いで玄関から外に出て見ると、目の前にはさほど大きくは無い畑。
その向こうに見える森は、鮮やかな黄緑色中心。ずっと先には、濃い緑と青色混じりの山がそびえる。そして、見事なまでのスカイブルーの空!!
一瞬で癒される世界が目の前に広がっている。
「これ、完全に俺転生してる。となるとステータスが見えたりして」
ゲームで良く見た手の動きをすると本当にステータスが見えた。異世界に転生してる。新しい人生だ。
で、そのステータスの中身は
・氏名:ワタル
・年齢:16歳
・家族:無し
しかし、
・Lv.1
・能力 農夫、剣士
・魔法 無し
「Lv.1で魔法無し・・最弱のモブじゃないか!しかも天涯孤独の設定なんて・・・もうちょっとこの設定はなんとかならなかったのか?」
現世では投資家としてもIT技術者としても成功して、最後は戦闘員までやったのに、こんな最弱でスタートとは!
「がっくし!でも剣士の能力があるだけマシなんか?スポーツチャンバラにはまってたおかげかもな」
と、その時突然
「ヤッホー!ワタル、はじめまして」
頭の中で他人の声がした。
「だ、誰だ?どこから話かけてる?」
「ワタルの頭の中にいるAIだよ。声に出さなくても話ができるよ。まあこれからよろしくね」
「AI!、人工知能の?異世界にAIってあるのか?」
「びっくりするよねー」
「あー驚いた。どんなことができるんだ?」
「今はねーたいしたことできない。ワタルが目で見た近くのことを瞬間的に分析することと、この国の30年前からの大雑把なこと」
「たったそれだけ?でもAIだからグングン進化するんだろ?」
「多分そうだけど、あくまで予想であって、未来を予言することができないね。AIってそうでしょ?」
「まあそうだけど、ところで、AIの能力保持者って多いの?」
「いや、多分だけど、ワタルだけの能力のはず」
「マジで!それはすごい。これから俺とAIの君で一緒に成長できるってわけか?Chat GPT、Gemini、Grok、Claudみたいに」
「それワタルの元の世界にあったAIの名前だね。それよりさ、僕に名前つけてくんないかな?」
「名前かー」5,6秒考えると、浮かんできた。
「分かった。呼びやすくてかっこいい名前 シュナイダー」
「シュナイダー?意外な感じだけど、確かにかっこいい。ありがとう。ご主人様っていうのも嫌なんで、俺たち対等でいいよね?」
「対等かあ。異世界らしくはないけど、そっちの方が楽だし、そうしよう。でもさ、なんで登場が遅れたの?俺がこっちにきてすぐシュナイダーも存在してたんじゃないか?」
「バレた?(笑)いや実は最初になんて声かけるか、迷っててね。こんにちは、やあ、どうもー、おおい・・結局ヤッホーにしたってわけ」
「AIのクセに判断遅過ぎだろ!。まあ俺がLv.1だからか?」
「そうそう、ワタルのせいなんだよ多分」
===
ところで、食い物と水は・・・部屋の中になんも無い!
「よしまずは、食料探して近くの散策だ」
50mほど離れたとことに、家がある。俺んちより2倍はでかいな
「こんにちはー」
ちょっとごつい目のおじさんが出て来た。
「誰だ、初めて見るけど」
「ワタルって言います。実は今日までの記憶が無いんです」
「記憶が無いって?俺は、バギル、妻はセレンって言うんだ。後息子と娘は街で働いてるよ。あんたLv.と能力は?」
「Lv.1で農夫と剣士です」
「はは、若いからそんなもんだろ。俺だってLv.3だからな。レベル上げはもう諦めたさ。関係無いし。でも剣士の能力があれば、魔物狩りすりゃーちったー上がるかもな」
「俺はちょっとばかし水魔法が使えるし、セレンは火魔法が使えるから、農家には便利なんだよ」
「そうなんですか!それとあのう・・食料も水もなくて。なんでもするので、ちょっとわけてもらえませんか?」
「しゃあねえ。晩飯食ってけ。近くで若者が野垂れ死ぬのは嫌だから」
夕食は、肉と野菜の煮物とパン。ちょっと味気ないど、ありがたい。バギルとセレンは、面倒見のいい人物のようで、色々と教えてくれた。
野菜の収穫が多い時期のようで、畑の仕事を半日手伝えば、食事の面倒を見てくれることになった。なんと優しい。
自分の家に戻ったワタル。
「優しい人がすぐ近くにいて良かった。この爽やかイケメンなのが有効なのかも」
「それ、自分で言うこと?。さて、同い年の最弱キャラってことで、これからよろしくね。じゃあ疲れたから先に寝たいな」
「えっ寝るの?あー電池切れみたいなもんか。でも寝る前に宣言するから聞いて」
「なになに?」
「シュナイダー、俺この世界のこと知りたい!、色んなところに行きたい!誰かに役にも立ちたい!それを叶えるために、まずは強くなりたい!協力してくれる?」
「ハハハ、夢が多過ぎない?でも分かった。俺はワタルのために進化しながらずっと助けるよ!ワタルが前向きな人で良かったよ」
「せっかく与えられた命さから精一杯生きないとね、相棒。じゃあお休み」
「お休みーー。明日もよろしくね」
シュナイダーと突き進む異世界。なんかとてつもなくワクワクしてきたワタル。
===
現世でAIを極めてお金も仕事も大成功したけど、AIに殺されて異世界に転生した緒方航。異世界でワタルとして、相棒のAIシュナイダーとともに、次々と進化を遂げていくことになる。
最弱のワタルとAIシュナイダーが、この先どんな成長していくのか?是非この先も読んで欲しい!!




