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〈章ノ捌〉魔法のような、終わりを
だんだんネーミングが雑になってきてるんだよな……。
今回は「言葉の行方」タグのTwitterでのおだいでひと月ほど前に書いたやつ。
同じお題を使用した。
「もう、最後だよ」
実は今これを書いてる時に、第1話が投稿された。
「生命の書庫の管理者」
おそらくTwitterのお題を使うことが多くなると思われ。
『魔法の』
「もう、最後だよ。」
と、あいつが言った。
その台詞に滲む哀愁が俺の心ノ臓にまで届きそうになったから、俺は笑った。
「ああ、最後だ。俺たちの『魔法の秋』も。」
笑えてないよ、と泣き笑いしながら言われて、漸く気付いたんだ。
俺の頬は、そっと流れるあたたかい雫で濡れていた。
『心愛』
「もう、最後だよ」
そう言って俺は、その引き金を引いた。
鳴り響く銃声と、硝煙の匂い。
でも血を流したのは、目の前に対峙する男じゃなかった。
「どう……して……」
どうしてだと思う?と、俺は言った。
撃てる訳が無いからだよ。
心の底から愛しい、親友のお前を。
俺の足元の血溜まりは、広がった。
先読みはTwitter、noteをご覧下さいませ。