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詩全集4

秒間

作者: 那須茄子
掲載日:2026/04/13

君を見つけたのは 

たったの5秒

街灯がひとつ 

呼吸を忘れたみたいに

光の粒をこぼして

僕に 

知らない季節を落としていった


待つことには慣れたつもりで

イヤホンの中の世界に逃げ込んだ

コードレスの自由より

君の沈黙のほうが 

ずっと騒がしいことに

気づかないふりをしていた


花びらが日めくりカレンダーみたいに散らばる頃


僕は勝手に未来を設計して

宇宙の端っこをスケッチブックに貼りつけて

このオレンジと青が混ざった空を象徴させる色は君の声に似てるなんて

誰にも言えない比喩を抱え込む


瞬きの速度じゃ追いつけない

君の気持ちの更新通知と

僕の心拍のタイムラグ

そのズレが 

どうしようもなく

僕らを別々の星にしてしまうのに

なぜか嫌いになれなかった

なぜか無理に引っ付こうとは思わなかった


見つめていたのは 

たったの5秒

でもその瞬間

瞳はページをめくるみたいに

音もなく景色を変え

僕に 

知らない季節を落としていった



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― 新着の感想 ―
〉街灯がひとつ  〉呼吸を忘れたみたいに 〉光の粒をこぼして 〉僕に  〉知らない季節を落としていった   このフレーズ、情景が目に浮かぶ様な臨場感があってよきでした 期せず知る  静寂瞬き…
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