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おっぱいを揺らして笑顔で言う。 って言葉の破壊力(色んな意味で)やばいな!

 神埼さんに告白したところで、同じように言われてしまう以外の展開が見えない。


 重要なのは、神埼さんに好きな人が居る。ということだ。


 神埼さんに好かれるだなんてなんて羨ましいやつなんだ。見つけたらそいつを死刑にしてやるのに。


「そういえば、二人っきりになるのなんて初めてですね」


「あー、確かにそうだね。いつもはつかさちゃんか誠たちがいるし」


 せっかくのチャンスなのに、僕の臆病さが完全に出てきてしまった。


 今二人で歩いている。その事実だけで。いつもの僕ならば有頂天になっているはずなのに、僕もあんなふうに振られるのかな。なんて思うと、テンションが上がらない。


「井上くん。そういえばさっき――」


「え、なに」


「……いや、なんでもありません」


 おっぱいを揺らして神埼さんは笑顔で言う。


 ほんとよく揺れるおっぱいだな。


 このおっぱいもいつか誰かのものになってしまうのか。そう考えると、やっぱりテンションが上がらない。僕に寝取られ属性はない。はっきりいおう、このおっぱいが僕以外の物になるだなんて絶対に許されないことだ。


 僕らは、そのままあまり会話をすることなく、駅まで二人で歩いた。


 結局、僕はメールのことも言い出せず、日曜日にデートに誘おうとしていた計画もダメになってしまった。


 本当に僕って勇気がないんだ。と自覚してしまうほどに、度胸がない。


 電車の方向が違うので、駅で神埼さんとはお別れ。


「じゃあまた明日」


「うん、じゃあまた学校で」


 大した話もできずに別々のホームへと向かう。


 ホームへの階段を降りて電車が来るのをのんびりと待つ。ふと、向かい合わせのホームを見てみると、神埼さんがこちらを見て手を振っている。


 そういうところもすごく可愛らしくていな。なんて思いながら僕も手を振り返す。


 そんなことをしていると二人を分かつように電車が到着。


 二人での下校が今。終わった。



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