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第1羽 また、あの夢だ

はじめまして!

ここまで来てくださって、本当にありがとうございます!


ずっと温めていた物語『天狼館』を、こうして小説として届けられることになりました。


ここからアキトたちの物語が始まります。

星の彼方で、彼らが何と出逢い、何を救っていくのか――。


ぜひ一緒に見届けていただけたら嬉しいです

――また、あの夢だ。


アキトは、空を落ちていた。


上も、下も分からない。


ただ、身体だけがどこまでも落ちていく。


風の音が聞こえる。


けれど、不思議と怖くはなかった。


むしろ――


どこか懐かしい。


そんな感覚があった。


「……ここは……?」


声を出したはずなのに、自分の声が遠く聞こえる。


すると突然、目の前が真っ白になった。


次の瞬間。


アキトの目の前に、巨大な湖が広がっていた。


「……え?」


思わず足を止める。


湖は、夜空そのものだった。


水面には無数の星が浮かんでいる。


いや――


浮かんでいるのではない。


夜空の星が、そのまま湖に映り込んでいるのだ。


風が吹くたび、水面が静かに揺れる。


星々も一緒に揺れている。


まるで、宇宙が水の中にあるようだった。


「……綺麗だ……」


アキトは、ゆっくり湖へ近づいていく。


すると――


湖の向こうに、誰かが立っていることに気づいた。


一人の人物。


長い髪が夜風に揺れている。


その髪は、星の光を集めたように淡く輝いていた。


姿はどこか人間離れしていて、


天使のようにも。


女神のようにも見える。


アキトは、なぜかその姿から目を離せなかった。


けれど――


その人物は、泣いていた。


静かに。


声を上げることもなく。


ただ、涙を流している。


「……どうして、泣いてるの?」


アキトは一歩、近づく。


人物は答えない。


もう一歩。


近づく。


「ねえ……」


それでも答えない。


アキトは、胸の奥に不思議な痛みを感じた。


初めて会ったはずなのに。


なぜか、この人を知っているような気がする。


そして――


放っておけない。


そんな気持ちが込み上げてきた。


アキトは、その人物へ手を伸ばす。


「君は……誰?」


その瞬間。


人物が、ゆっくり顔を上げた。


「――――」


何かを言おうとしている。


その声が聞こえる。


もう少しで――


その言葉が届く。


その瞬間。


――目が覚めた。


「……っ!」


アキトはベッドの上で身体を起こした。


荒い息を整える。


部屋は静かだった。


窓から差し込む朝の光。


いつもの部屋。


いつもの朝。


けれど――


胸の奥には、まだ夢の光景が残っている。


「……また、あの夢……」


アキトは額に手を当てる。


何度も見る夢。


星の湖。


そして、泣いているあの人。


「……誰なんだよ」


もちろん、答えはない。


アキトはベッドから降り、窓の外を見る。


朝の空は、夢とは違って青かった。


それなのに。


なぜかアキトには――


遠いどこかで、あの人物がまだ泣いているような気がした。


「……今度は、ちゃんと聞けるかな」


誰に言うでもなく呟く。


そしてアキトは、いつもの一日を始める。


この時のアキトはまだ知らなかった。


自分が見るこの夢が――


やがて世界を越え、


宇宙を越え、


そして一つの巨大な館へと繋がっていくことを。


その館の名は――


天狼館。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!


『天狼館 ~異世界も宇宙も、全部まとめて救います!?~』

第1羽、いかがでしたでしょうか?


この物語は、ずっと心の中で温めていた作品です。

いつか形にしたいと思っていた世界を、こうして皆さんに読んでいただけることが、本当に嬉しいです。


ここからアキトたちの物語が始まります。

これから異世界、宇宙、神話、歌、そしてたくさんの仲間たちが登場していきます。


一人ひとりのキャラクターにも、それぞれの物語を用意しています。

「このキャラ好きかも!」と思ってもらえるキャラクターが、一人でも見つかったら嬉しいです!!


まだまだ始まったばかりの『天狼館』ですが、これから長く続く物語にしていきたいと思っています。


少しでも「続きが気になる!」と思っていただけたら、ぜひまた遊びに来てくださいね!


それでは、第2羽でまたお会いしましょう!


見て下さりありがとうございました!!


アンジーノボルジョボビッチ

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