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神速の騎士王  作者: 天月 能
3章 大剣魔学院祭『ウラノメトリア』
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No.34:ラビュリントス・リアリティその3

 オフィーリア対ギルバートたち5人の戦いが始まった。オフィーリアは中級の魔法のみで戦いギルバートたちを相手した。しかし結果は見えていた。1対5の勝負など誰が見てもオフィーリアに勝ち目はない。そして案の定オフィーリアは負けた。


「ふん、手応えがない。落ちたなぁオフィーリア」


「あなたが強くなっただけかもしれませんよ」


ギルバートたちは先に進んだ。ギルバートたちが角を曲がり見えなくなったところでクラスメイトにかけた魔法を解いた。


「オフィーリアさん! 大丈夫ですか!?」


「大丈夫です。傷は直しました。早く行ってない道に行きましょう」


オフィーリアは杖を使い立ち上がった。ギルバートたちの戦いでかなり体力を消費してしまった。みんなの前では強がっているものの実は足がずっと震えている状態だ。それでも迷惑をかけないよう心がけた。

 道は繋がりゴールの看板が見えた。あと少しで終わろうとしていた。しかしまた下級悪魔によって道を阻まれることとなった。前の悪魔と違い好戦的だ。目があった瞬間雷の魔術を放ってきた。それを躱しオフィーリアはあるだけの魔力を込めてブルーメンエイスを使い悪魔の動きを止めた。だが魔力、体力を使いすぎたためオフィーリア倒れた。意識はあるがもう戦えるだけの魔力と体力はない。クラスメイトの1人がすぐに契約を結び悪魔との戦いは早くに終わった。そしてクラスメイトの女生徒がオフィーリアに近づいた。


「オフィーリアさん、私が肩を貸すよ。あと少しだから頑張ろう」


「はい、頑張りましょう」


「行く前に1つ聞いてもいい?」


「はいどうぞ」


「なぜ私たちを眠らせ1人で戦ったの?」


「ここにいる全員が魔力と体力を使い切るわけにはいかなかったのです。おかげで雷の悪魔とも余裕をもって挑めました」


「今回はそれに助けられたけど私たちも力になりたいの。だから次何かあったら頼ってほしい」


「約束します。次何かあればあなたたちを頼ります。というか今頼らないといけませんが」


オフィーリアは女生徒に支えられながら歩き出した。ゴールの看板はもう見えている。ここまでくればあとは簡単だ。オフィーリアたちは着実に進んでいった。

 ようやくゴールの入り口の前にある道まできた。そしてオフィーリアたちはゴールの門をくぐった。


『クラスプレイオネ、ゴーーール! 残念ながら3着だ!』


どうやら先に着いたクラスがいたようだ。しかし満足のいく結果なのは間違いない。8組中3着ならいい順位だろう。ギルバートのクラスは4着だったらしい。こうして第2競技ラビュリントスが終わった。



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