No.28:六芒星の一撃
椛によって口寄せされた龍、龍皇。龍皇のブレス攻撃は破格の威力を誇り、あたり一帯を燃やし尽くしかねないものだった。だがこの龍のおかげでかなりこちら側が押している。黒い影も龍ばかりに目がいきアーサーたちの攻撃はまともにくらった。
「シャルロット、いくら攻撃しても無理だ、弱点が見当たらない」
「そうね。多分だけどアレ、魔神な気がするのよ。だったら弱点なんてものはおそらくないわ」
「じゃあどうするんだよ」
「アレぶっ放すしかないわね。ということでアーサーは将軍の所に行って伝えてきてちょうだい。少し町一帯が消えるかもだけど、全員死ぬよりはマシでしょ」
「それを将軍様に言う俺の立場考えてね?」
アーサーは渋々将軍の所にいき事情を説明した。将軍は困った顔している。出来るだけ被害を抑えたいがそういうわけにもいかなくなってきている。将軍は覚悟を決めてそれにすべてを賭けることにした。
「ということなんでしばらくはシャルロットは動けませんし詠唱を一度でも邪魔されるとまた始めからになります。全力全開でシャルロットを守る必要があります」
「わかった、椛もそちらに回そう。黒い奴はあの龍と伊三郎さん、紅丸、翔鶴に兼続がいれば十分だ。我々3人でシャルロット殿を守るぞ」
「はい!」
椛にも同じことを伝え承諾した。そしてシャルロットが詠唱を開始した。かなり長く大量の魔力を練る必要があるため時間がかかる。連発は不可能な最高位の魔術。今それをシャルロットは放とうとしている。アーサーたちはいざいう時のためにシャルロットの守護につき、時々飛んでくる攻撃を跳ね返したりした。
シャルロットの魔力が段々高くなっていく。アーサーも経験したことない魔力に若干恐れを抱いた。そしてシャルロットの魔力、詠唱がすべて終わりいつでも放てる準備ができた。
「椛、アーサー、将軍様。ありがとうございます。後は私がやるので離れてください」
椛は龍皇を向こう側に帰らせ、黒い影を攻撃していたメンバーもその場から離れさせた。黒い影は異変とシャルロットの魔力に気づき近づいてきた。
「そっちから来てくれるなんて親切なことね。でもこれで終わりよ。我が偉大なる王ソロモン。我に魔神を討つ術を貸し与え給え。星の加護の下に破却せよ。ペンタクル・グリモワール!!」
シャルロットの放った一撃は黒い影を貫きやがてはすべてを包んだ。黒い影は苦しそうに叫んだ。それもすぐに聞こえなくなり綺麗さっぱり消え去った。あたりの家々は消滅し地面もかなりえぐられた。こうして大和国での戦いは幕を閉じた。




