No.27:謎の魔神
アルケタスを倒し戻ってきたシャルロット。全てが終わりやっと一息つくことができる。さすがにこの数日は色々なことが起きたため疲れが溜まったアーサーたちは城下町へと戻ろうとした。そしてさっきからアルケタスがブツブツと何か言っている。
「ブツブツとうるさい!」
シャルロットの渾身のパンチがアルケタスの顔面を強打した。それでもアルケタスは止まずブツブツと何か言い続けた。
「ハハッ、ハハハハハハッ! お前たちはこれで終わりだ。ハハッ、国も人もすべて終わる。ウヒヒヒ」
突然叫び声のようなものが聞こえてきた。とても大きな声。というよりかは轟音に近い。轟音を叫ぶ主は城下町中心に現れた。見た目は黒一色でそれは影のようにまとわり付いていて、とても大きい姿をしている。
「ここ数日突然ってやつ多くない?」
「仕方ないじゃない、今この国はそういう時なんだから」
「まぁその原因作ったの俺たちけどね」
シャルロットの瞬間移動により黒い主の近くに降り立った。アーサーはエリスに連絡を取ろうとするとエリスのいる場所は大変なことが起きていた。骸とは別に小さい黒い影のようなものが現れて戦っていると連絡が入った。つまりあの巨大な影をアーサー、シャルロット、紅丸、将軍の4人で倒さなければならない。
「どう考えても戦力不足だ。シャルロット、あの魔術は使えるの?」
「使えるけど、ここ一帯が灰になるけどいいかしら」
「それは避けてもらいたいな」
「悩んでいるようだのう。環」
後ろから声が聞こえてきた。声の主は伊三郎、そして隣には兼続もいる。
「兼続、なんでここに」
「そりゃあんなすごいのでたら駆けつけるに決まってんだろ。それに助太刀は俺ら2人じゃないぜ」
遠くの方から黒い影めがけて雷を纏った矢を放たれていた。あの矢は見覚えがある。あれは北篠翔鶴だ。翔鶴は黒い影に容赦なく矢を放ち続けた。
「翔鶴だけじゃないのよ、アーサー」
「椛も来てくれたのか。てかどこから来たの?」
「もみじは忍者かしら。どこから現れてもおかしくないのよ」
「とりあえず戦力は十分じゃないのか、環」
「そうですね。戦力は十分でしょう。ではみんな、あれだけ巨大だから弱点くらいあるだろう。弱点暴きながら総攻撃だ」
「はい!」とみんな声を揃えた。シャルロット、アーサーは魔神の力を発動し、伊三郎はほんの少し鬼の力を解放した。
「椛、あれを使うことを許可する」
「わかったのよ、伯父上」
将軍はそれを伝えると先に黒い影のところへ行った。そして椛は印を結びんだ。
「原初の龍よ、その姿を晒し暴れて狂うといいのよ、口寄せ、龍神大和守火之龍皇」
椛の術で現れたのは空を飛ぶ龍。火を纏い気高い雰囲気を醸し出す龍。椛の最高の術にして原初の龍。その龍は黒い影を目視すると一直線に飛びついた。




