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星詠みのクルル  作者: 栗花落
冒険者学校
3/9

Cp1-2 夢の中にて

それからちょっとした体力検査を受けた後私は帰宅する。

勿論、帰宅前に先生に呼ばれこれからの事を説明されたのだけれども。


正直今でも私は夢なんじゃないかなって感じてる。

今まで、そういった才能を感じたことがないから。

才能って言葉で決めていいことなのかはわからないけれどね。


『んー、疲れたし今日は寝ようかな。明日また学校に行かないとだしね』

そうして私は床につくのだった


――――その夜、また私は夢を見た。

いつか見た景色の中にいる夢。でもどこかいつもとは違う。

幻想的というか、儚いというかちょっと胸の周りをざわつかせる夢。

そして決定的に違うことは。その風景の中に見知らぬ子供?が立っていること

その子は私の名前を呼びかける。

『クローエル。貴女を待ってたの』

夢の中なのに鮮明に響く声に私は釣られてその姿を見る。

背丈は140cm位だろうか。私よりも小さい。

髪の毛は銀髪だろうか。夢の中だから夜空に浮かぶ星と月の光を浴びて輝いて見える。その髪はサラサラと背中辺りまで伸びている。

服はゴシック服に近いような服を着ている。


何故だろう?思わず見入ってしまうそんな魅力があの子にはあった。


息を呑みながらも、何とか言葉を捜して返答する。

『あなたは誰?私はあなたを知らないよ?』

震えながらも私は言葉を投げ返した。

けれど、その言葉を予期していたように相手もまた返答する。


『そうだよね。急に待っていたって言われたって戸惑うよね。』

と困ったようにそのこは微笑む。

そして少し考えるようなしぐさをして・・・


『一つだけ答えれるとしたら私は貴女、私は貴女の中にいるの。自己紹介はまた次の機会にね。だって・・・まだ、当分は会えないだろうからけど、待っているから、その時を。それじゃぁ、おはよう(・・・・)の時間だよ』


時刻は7時の針を指す頃だろうか。

なんとも言えない不思議な夢を見た私はボーっとしながら体を起こす。

『不思議な夢だったなぁ。夢のあの子は誰なんだろう。』

夢の中の出来事の筈なのに鮮明に思い出せる出来事に私は頭を傾げ考え始める。

けれど、答えは出そうになく思考することを投げ出す。

『まぁ、また会えるって言ってたしその時に聞けばいっか』

一旦忘れようと、頭を振り払い私は学校の準備へと取り掛かるのだった。



その日の学校で行うことは簡潔に言うと体力測定の続きだった。

その為、午前中で検査が終わってしまう。

お昼に差し掛かる頃になるとアルト先生がやってきて一言告げる。

『これで、全ての検査・測定は終了だ。これから一週間はまた休みなる。入学して そうそうの事だがこればっかりは、すまないが変えられないから諦めてくれ』

と先生はいっているが話を聞いている生徒達は心なしか笑顔が見えているような気がする。かくいう私もその一人なのだが。


『休み明けには本格的なクラス分けが発表される。そこからが本当のこの学校の 始まりだ。気は抜かないようにな。では解散』

と先生が告げた瞬間クラスの中では溢れんばかりの声が炸裂する。


周りでは自己紹介すらしていないはずなのに仲良くなっている人立達が何処か遊びに行かないかと話をしている様子が見える。

『私も一人ぐらいは話しておけばよかったかなぁ』と愚痴をこぼす。

心の中ではクラスが仮なのだから本決まりしてから気の合う子を探そうと決めていた筈なのに、今は簡単に心が揺らいでいた。

『でも、過ぎたことはしょうがないよね』とぼやき帰路に着こうとすると不意に先

生に呼び止められる。

『クルーエル。すまないが少し残ってくれないか、君の今後の事で校長から話しが ある』

そういわれた私は昨日の事を思い出す。

並んでいたとはいえ一人一人検査を行っていた為個人事の結果や平均はわからない為、周りにいた人立ちはひそひそと声を潜め話を始める。


(よくないなぁ。この雰囲気は嫌だなぁ)と心の中で思いながらも先生に返事をする。

『昨日のことですよね。わかりましたどちらに行けばいいでしょうか?』

とあくまで平然を装って切り返す。

『そうだな、一旦職員室に来てもらおうか』というと私とアルト先生はその場を後にする。

教室の中では根も葉もない噂が飛び交う事となるのだが、休み明けにそのことを覚えている生徒は誰一人としていなかった。




職員室についた私はすぐに先生へと質問をする。

『それで昨日の話の続きですよね。確か王都の冒険者ギルドでしたっけ?まさかこの休みのうちに行くんですか?』

と苦虫を潰したように問いかけると申し訳なさそうに先生は告げる。

『そのまさかなんだが。都合が悪いか?君の成績だとAクラスは確実なんだが、肝 心の魔力量がわからないからな。属性はまぁ、昨日のことだから一応この後校長 から話があると思う。』

その言葉を聴きながら私は

『いえ、大丈夫ですよ。もともとこの休みのうちだろうと思って何もしてませんから。詳しい話を聞きますよ』

と長くなりそうな雰囲気を察し返答する。


それはよかったといいながら先生は校長へと声をかけていた。

校長はゆっくりとこちらを見ながらこう答える。

『君がクローエル君か。私が校長のハルルートだ。立ち話もなんだ、私の部屋へと行こうか。』

と私を校長室へと呼ぶのだった。


その後校長室へといった私は色々な説明を受ける。

例えば

【ユニークは現在、この国の中では9人ほどいると言う事。またその9人全ての魔力量が30万程度ある事。そしてSランクに該当する冒険者であること。

一人一人もちろんスタイルは違っていて中には魔法剣士に属する人である。】

というユニークの現在の使用者人数から始まり。

【この学校では史上3人目のユニーク保持者である為未来が期待できる】

といったやや自慢の入った話であったり。

【その魔術が使えるようになるのは不確定であり少なくても魔力検査から二年以 内には覚醒するはずだが、それまでは魔力コントロールを覚える事が主なことに 成るだろう】

といった、しばらくは魔力量があっても魔法が使えない為、身体強化に趣を置くようにといった話であった。


正直質問したいことは山ほどあったのだがあまりにも校長の熱意が強い為、冒険者ギルドへと行った時に何処となく聞こうと私は心の中で誓った。

それからしばらく、校長の熱い話は聞き私がそろそろ心の中では帰りたいなと思い始めた頃にようやく本題が始まるのだった。


『さて、大分話は脱線してしまった。すまないそろそろ本題に戻そう。

 して、冒険者ギルドなのだが明後日から行こうと思う。検査に一日かかるとし  て、道のりは大よそ半日だからな明後日に行き、休みを取った後検査をし準備を してこちらに帰ってくる。その後家で休んでもらって次の日に学校が始まると いうわけだが大丈夫だろうか』

と校長が告げる。

もともと私として予定は入れてない為2つ返事で肯定をしておく。


それから、更に冒険者ギルドの話などを校長はし始めるのだが、熱弁するものだから途中から私の心が折れそうになっており内容はあまり覚えていない。


日が傾く頃になり『こんな時間か、ではクローエル君明後日の10時に校門の前に来てくれ、準備は怠るなよ』となぞのサムズアップを校長がし今日はお開きとなった。

愚痴をこぼすようにアルト先生に『いつもこうなんですか?』とため息をこぼすと苦笑いをしていた。


それから、特に用事もなかったため家路についた私はこれからの事を王都へのことを少し考え始める。


『楽しみといえば楽しみなんだけど・・・・なんだか怖いな』

そうこぼした言葉は窓の外へと溶けて行くのだった。

昨日投稿しようと思ったんですが、あまりの疲れに寝オチしてしまっていたようです。

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