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そこにいる…  作者: キャンディポップ
通学路
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通学路

こんにちは。皆さん幽霊とか見えない何かって信じますか?私ははっきり言って信じていませんでした。あの時まで…信じるか信じないかは貴女次第です。ではさっそく…


通学路

今でも恐怖で怯える日々。通らなくてはいけない通学路って皆さんは有りますか?今日はそんな通学路のお話

父「もー中学生なんだな。」

妹「うん!そうだよー!楽しみだなぁ」

姉「……。……楽しくなんて無いよ…帰りたく無くなるしね」

妹「え?何で?」

姉「お前は明るい内に家に着くからそんなこと言えるんだよ。中学生はね。夜遅くに帰ってくるんだよ?」

父「……。」

妹「だから?お化け居るとか言って怖がらせたいの?笑お姉ちゃん私そういうの信じてないよ!居るわけ無いじゃんー笑」

姉「知らないから…知らないから言えるんだよ…」

妹「何言ってるんだか笑居るわけ無いじゃん!ねぇお父さん!」

父「……。いや。どうだろうな……」

妹「……え?」


いつもはお化けなんて居ないとすぐに否定するお父さんだった。何よりそう言う見えないものは信じなかった…なのにあの時だけは違った…

私の家は山奥だ。私の家に行くには一本の道を通る。その道は、本当に車も入るのに苦労する狭い道だった。その道はいつも初めて来る宅配便は分からなくて電話してくるくらい目立たない入り口で、何より慣れてないと車を傷付ける…道路から家までその道は300メール位有るごく普通の狭い道だと私は思っていた…


父「あそこな…明るいと分からないけど…上が木とか草で光を遮断してて本当に暗いんだ。しかもあの道にはいろいろある…」

妹「いろいろって?」

父「まず一つはな…防空壕があるんだ」

妹「何それ?」

姉「あの穴か…戦争の時隠れるために作った穴だよ」

父「あれ奥が深くてなぁ…まぁ二つ目は崖だ。普通の崖だが夜になると怖いんだ…狭くて墜ちそうで」

妹「…防空壕は怖いけど、お姉ちゃんが怖がる理由が分からない。」

父「最後は…あの道300メートル位有るのに何故か100メートルのところに一本しか電柱がないんだ。」

妹「もっと電柱つければ良いのにね」

父「昔なそこの電柱のところでよく人魂を見たよ…」

妹「人魂!?」

父「あぁ子供の時にな…信じたくなかったが…見えたんだ…今は全く見えないけど」

妹「……そうなんだ」

姉「だからか…。お前も気を付けなよ」

妹「はーい。」


この時の私は、はっきり言っていっさい信じなかった…そしてこの話を忘れた時の事だ


妹「楽しかったねまた明日じゃあねー!」

友「気を付けてね」

妹「そっちもねー!」


今日は、地域祭りの日だった。その日は初めて夜11時まで遊んでいた。いつもは夕方で帰っていたが…ついつい中学生になれるからとはしゃいで遅くまでいた..。それが恐怖の始まりだった


妹「ライトの光小さいなぁ。まぁ仕方ないか…」

いつものようにその細い道へと入って行った…するとすぐに電柱の光などが消えた…。あれ?急に寒くなったなーって思っていた。今は夏休み中だった。きっと木で覆われてるから寒いんだろう。なんて呑気に考えていた。


妹「おかしい…。」

いつも暗闇なんて普通なのに…ここの道は何か背中に違和感があるのです。そして目の前には…一本しかない電柱の光が消えかけながらもついてる状態でした。私はとっさに…


妹「う、歌でも歌おうかなー!」

とか言いつつその電柱を通るさいに、気のせいだと思いたいんですが…女の人が居ました……いや。そんなはずはない。振り替えればとか思いつつ、そんな勇気も有りませんでした。後ろから照らされる私…何となく下を見たら……右側に小さな誰かの頭の影が見えるんです…きっと自分のだろうと思って気にしないように、心がけました。バレたら取りつかれるとか思ったんですよね…小さかったので…そのあとは…底が暗い防空壕の前を通って崖っぷちの前を通ってダッシュで家まで行きました…


妹「た、た、ただいま…」

姉「お帰り」

妹「まだ起きてたんだ…」

姉「紅白見てたしね。で?どうだった。」

妹「……。あの道なんなの…」

姉「さぁね…いつもさ…自転車で帰ると後ろに誰か居る気がするんだよね」

妹「……中学行きたくない…いや。あの道通りたくない」

姉「だろうね。さすがにあれは…ね。今日は一緒に寝てあげるから」

妹「……うん。」


中学生になればまたあの道を使わなければならない…その事に当日とても不安だったのを覚えています。その日の夜のことです。あの道を通ったからでしょうか……。細い道の入り口に居るんです。自分が。行きたくないのに足が勝手に動く…そして行きたくないのに…一本の電柱のところに向かう…


妹「い、い、いや!行きたくない!」

そこには女の人がうつ向いて立ってるんです。行きたくないのに足は進む…そしてついに女の人の隣を通り過ぎました。何をしてくるわけでもなく…ただ、ただ、立ってるんです……そんな夢を何回も見たのを覚えています。等々耐えられず私は親に言い、今では電柱は4本になりました。不吉な数ですが充分明るくなったことが私には嬉しかったです。今も勿論あの道を使っています。明るくなったとは言え、誰かがいる感覚は消えません。これらもその道を頑張って使いたいと思います…



いかがでしたか?信じるも信じないも皆さんしだい。

次はお盆です。ではその時まで…また










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