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第51話 【王様】

第二停滞用SoftCapに到達する頃には夜暗くなっていた為、俺は眠ることにした。


翌朝、体は昨日よりも動かせるようになった為ベッドから立ち上がり、病室から出ていった。

外は一昨日ぐらいまでは冒険者と騎士ぐらいしかいなかったグラニスとは思えない程にガヤガヤとしており、一瞬にしてグラニスの町並みが復活していた。


「お!政宗、お前やっと起きたか!」


横から呼ばれた気がするので振り向くと、マッスル将軍であった。


「いやぁ〜お前大活躍だったよ?あの悪魔追っ払ってそこからは魔物も一切来ない!王都やいろいろなところから炭鉱夫が来て、グラニスは炭鉱夫まみれよ。魔導石掘るのに国規模で金かけてるからね」


「へ〜ところで1日程度でそんなに人来るんですか?」


「1日?あ〜そっか…お前1ヶ月は寝たっきりだったぞ?」


俺は目を大きく開き、大きく驚いた。1ヶ月も寝ていたとは…それでなお収まらなかった筋肉痛って、これから攻撃を食らうごとに極限的肉体が成長して筋肉痛しまくるのかな?


「ところで、俺はどこに行けば?」


「よし、じゃあ王都に行くか。俺はお前が起きるまで待ってて行ってなかったからな」


「王都に行って…何を?」


「王様から英雄の称号を貰うんだよ。今生き残ってるルミナスの牙の騎士は8人しかいないからな」


「え?15人ぐらいいた気が…」


「あぁ〜傷口なんかが化膿したりウイルス入ったりで、他のやつは病死したよ」


「まじか…」


「よし、とりあえず王都に向かうぞ。走って1時間で付くだろ?1ヶ月ぶりのランニングとして体動かそうぜ」


「わかりました」


俺は王都にランニングで向かった。マッスル将軍がなんか言っていたが爆音の風のせいで何も聞き取れなかった。



「よし!王都につきましたね!」


「こっから王城に行くぜ!」


俺達は王城に向かい、衛兵への説明やら手続きやらを経て、王様のもとに着いた。


「ほぅ…お前が悪魔を倒したって……あ、急いで食卓に割り込んできた坊主か」


「あ、覚えてくれてたんですね」


「ちょ、おい、お前、無礼だぞ」


マッスル将軍が慌てて王様に謝ろうとする。


「いやいいよ、この国を守ってくれた英雄とほぼ同じだし」


王様は和やかな笑顔でこちらを見てくる。


「さて、悪魔を倒せる君にお願いしたいのだが、勇者召喚に立ち会い勇者の教育係をお願いしたい」


「え?」


勇者召喚に立ち会う?それはいいのだが、俺が教育係?


「君は自覚が無いのかもしれないが、君は十分人類最強とタメを張れるぐらい強い。あの悪魔について調べたのだが、四天王の軍隊のリーダーで、戦斧の魔神より強かったそうな」


「!?!?政宗、お前そんな化物を追い返した!?」


マッスル将軍は知らなかったのか…ていうかよく考えたら、俺、戦斧の魔神シルバよりも強い部下を倒したから…ワンドさん超え?大した戦闘もしてないから、何かなぁ。

ワンドさんはかっこいい必殺技持ってたし…


「とりあえず、宜しくな。今の魔導石を掘るペースだと1週間後ぐらいかな。全ての国の魔導石の6割ぐらいがあそこに眠ってるってわかったからの」


「わかりました。」


「よし、帰ってよろしい!あ、特に貢献した英雄に土地と屋敷を渡しているのだが君とマッスル将軍に土地を渡そう」


「え?いいですよ〜自分は色んな所行くと思うので…そんなに使わないと思いますし」


俺はそう拒否したが、王様の押しに負けて受け取ることになった。土地の住所をもらった為、明日にでも見に行ってみるか。


俺はその後、マッスル将軍と別れ王都の近くにいる元騎士団長のマフィスにこの快挙を報告しに行くことにした。

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