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第3話 孤軍
技師長が、ギックリ腰に鞭打ってまで深田先輩に伝えたかったのは、血液中の成分を調べる『生化学自動分析装置』がエラーメッセージを吐いて故障した事だった。
残念ながら、都先輩と私は、未だ自動分析装置メンテナンスのレクチャーを受けていないので、直し方が判らない。
技師長亡き今(←失礼)、深田先輩が大急ぎで修理しないと、外来での緊急対応が出来なくなってしまう。
更に、負の連鎖は続くもので、都さんの娘さんが発熱した……との連絡が保育園から来て、急いでお迎えに行かなくてはならなくなってしまった……。
これも……運命だ……。
私が囚人さんの脳波を録る事が決定した。




