第1話 朝礼
いつも『はるか』を応援下さり、心より感謝申し上げます。
さて、本章は趣向を変えまして、少々フィクション色が強めになっております。
お気軽にお読みいただけますと幸甚でございます
これからも『はるか』をよろしくお願いいたしますっ!
『町野中央病院グループ』では、毎朝、職員全員がパソコンの前に集合して『全体朝礼』を行う。 そこでは理事長や院長の訓示や、新入職員の紹介、伝達事項などの報告が行われる。
今回は、町野グループの恒例行事として毎年開催されているスポーツイベントに関しての発表があった。
今回は、最近話題になっている『e スポーツ』による『施設対抗戦』になる……との事だった。
「『いいスポーツ』? ……って何?」
朝礼後、五木技師長が深田先輩に訊ねた。
「『いいスポーツ』じゃなく、『e スポーツ』ですよ。 『エレクトリック・スポーツ』の略で……平たく言えば『コンピューターゲーム』です」
「へぇ〜。 そんなのが競技になるのか〜。 時代だねぇ……」
五木技師長は全く興味が無いようだった。
……それもそのはず、五木技師長はボーリングが得意で、数年前に行われた施設対抗ボーリング大会では、惜しくも準優勝だったとか。
「遥はゲームとかやんねーの?」深田先輩が、例のボーイッシュな口調で聞いてきた。
「私、ゲームは全くやりません! 『ゲーム』とは言え、何かを攻撃したり逆にやられたりするのって、どうも苦手で……」
「あははは! 遥らしいね〜」
……横から都先輩が……
「でも、遥、この前の区民劇で剣を振り回して大活躍だったよねー」と言ってきた。
都先輩は、私が『カモミーユ』という男勝りのお姫様を演じた事を言っているんだ。
(本編第21章『スポットライト』をご参照下さい! 私の初恋物語でもありますっ♡(〃ω〃))
何だかんだ言ってるうちに入団する運びとなり、今は週一で続編『ライトグリーンの朝露』のヒロイン『アジャンターム』のお稽古中だ。
「いや、あれはあくまでも皆さんに楽しんで頂くための『お芝居』ですから〜。 本当に斬っちゃってる訳じゃないし〜」
「そうかー、遥なりの『線引』みたいなのがあるのねー」
そうそう、そう言う事です(笑)
「では、遥! 2A病棟の心電図回りに言って参りますっ!」
「お! 凛々しいね! さすが『アジャンターム』!」
「や〜だ! 止めて下さいよ深田さん! 却って緊張しちゃいますよ〜!」
「あははははは!」
……こんな呑気な平和主義の私が、これからあんな事に巻き込まれる事になるなんて、この時点では全く想像していなかった……。




