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第1話 親友
今日は日曜日。
私の部屋は東向きで、平日は良いけど、休日は眩しい上に超暑い。
なので、デパートに勤めている兄貴が出勤した後は、枕だけ持って、兄貴のベッドを借りて昼頃まで寝ている。広いベッドで思う存分手足を広げ、開放的な惰眠を貪っていると……
「真優〜、電話〜」と、母の声がした。
自宅に電話がかかるのは珍しい。
「近江さんのお母さんだって」……専門学校時代の親友、近江美緒のお母さんだ。 美緒の家は、良く遊びに行っていたので、お母さんとも顔見知りだ。
電話を受け取り、いつもより1オクターブくらい高い声で、「お久しぶりです! 遥です!」 ……美緒のお母さんは、「遥さん、驚かないで聞いてね」……と言った。
話を聴くと、美緒が入院してしまったらしい。 今は落ち着いたが、一時は生死の境を彷徨っていたそうだ……。
美緒の身に、一体何が起きたんだろう。




