↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
193/240

第9話 質疑

『お手紙、拝見しました。 私のような若輩者にご依頼なさる程、相当お悩みのご様子、大変お疲れ様で御座います。』


――書き出しはこんな感じで良いかな。


『私も、こと恋愛に関しましては鈴森さんと五十歩百歩と思われます。 ただ、鈴森さんが好意をお寄せになっておられる方と同性である点に関してのみですが、もしかしたら何かのお役に立てるかも知れないと思い、僭越ながら返信させて頂きました』


――ちょっと堅苦《かたっくる》しいけど、この位の距離感は保とう。 私自身を護るためにも。


『お相手のお歳《とし》やご職業、お知り合いになったきっかけ等《など》の情報を、問題のない範囲で、ご教示頂ますよう、お願い致します』


 ……っと。 こんな感じかな。 よし、送信!


 暫くすると、鈴森さんから返信が来た。


『お返事ありがとうございます。 やっぱり遥《はるか》さんは優しい人ですね!』


 いや、断り切れなかっただけなんだけどね。


『僕が憧れている相手は『安西 弥生』さん。 歳は、二十代後半だと思います。 彼女は、僕が所属しているサークルの仲間です』


 よくあるパターンね〜。


『彼女が来ると、サークルの会場が明るくなり、彼女が来ない時はとても寂しいのです』


 ……ご馳走様です……。


『先日彼女が、付き合っていた彼氏にフラレたと、話していました。 まるで、僕に聞こえるかのようにです』


 おや? 全く脈無しって訳じゃ無い?


『彼女に新しい彼氏が出来る前に、何とかお付き合いしたいと考えています。 『思いの丈』をぶつけようと、手紙を書いて渡そうと思いましたが、チャンスが無くて、渡しそびれております。 何か良い方法は無いでしょうか?』


 それで焦ってたのかあ〜。


 あの手紙、まだ渡して無かったのね。 ……中身はちゃんと読んでないけど、内容によっては引いちゃう可能性もある……か……。



『返信、並びに詳細をお教え頂き、感謝致します。

 2点程、ご教示下さい。

1、その方とは、お知り合いになってからどの位の期間が経っておられるのですか?(知り合ってからの期間が短いのに大きなアクションを起こすと、びっくりして、却って逆効果になる危険があると思います)

2、渡そうとしておられるお手紙の内容をかいつまんで教えて頂いても宜しいですか? お恥ずかしいかも知れませんが、女性の目から見て、どのように感じるかを知りたいもので……以上です』


 ……っと。 はい、送信!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。