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第九十七話 ブリギダとラティーノ

 二人は武器を構え椅子の前に並び立った。俺は今回も二人の攻撃を見るため、攻撃をしばらく受けることにした。


 さて、どう攻撃してくるか楽しみだ。


 ブリギダが最初にこちらに向かって両手の鈎爪で高速ひっかき攻撃を連続で行ってきた。俺はその連続高速攻撃を躱し続けるとブリギダの攻撃に夢中にだと思っているラティーノがこちらに向かってハンマーを大きく振りかぶって振り下ろしてきた。俺はそれを後ろに下がって躱した。


 躱わされたハンマーは地面に叩きつけられ地面には大きなクレーターができた。俺は反撃をしようとしたがブリギダがすかさずラティーノの隙を作らないように攻撃を加えてきた。再びブリギダと鈎爪と俺の素手の近接戦闘になり、ブリギダが離れた瞬間にラティーノが攻撃してくる連携攻撃が続いていた。


 いい連携をして来るな。


 俺は連携を崩すために俺はブリギダの手を掴み一瞬動きを止めて、お腹に掌底を入れてブリギダをラティーノにぶつけようとしたがラティーノは飛んできたブリギダを受け止めた。


「強いな」


「うん、そうだな」


「やるか」


「あぁ」


 ラティーノとブリギダの二人は顔を見合わせて会話しながら覚悟を決めた。二人は本気を出すため変身を開始し始めた。


 この隙に攻撃してもいいんだけどそれはつまらないし、今後の参考にできる技がまだあるかもしれないな。もったいないので攻撃しないで、変身するまで見て待つことにした。


 ラティーノは髪の毛が茶色からさらに濃くなりこげ茶色になり、腕と足が岩になり後ろに小さな尻尾が生え目が丸い目から縦長の目に変わった。ブリギダは髪の毛は赤色からさらに濃くなり真紅となり、腕と足が燃え上がり尻尾が生え、目が丸い目から縦長の目に変わった。そして二人はついに変身を終えた。二人は変身した後さらに体に気を纏い始めた。


 とうとう敵も気を真面目に纏い始めてきたか。ルッホとシモーネは変身してから気は纏っていなかったからな。未熟と言っていたのは気をあまり使いこなせていなかったからだろう。


 ラティーノがハンマーを振り上げて地面に叩きつけた。そしてハンマーが地面に叩きつけられると、周りの白い石でできた壁が茶色くなり土に変化した。


 これはシモーナが使っていた技と似ているなということは他の壁にも重力があるのかな確かめてみるか。


 俺は壁際まで一気に下がり壁を触ってみたが今回は壁に重力がなかった。


 よかったこれで空中へも跳んで逃げることができそうだな。


 するとブリギダが空中に手を挙げると空全体に炎を広げた。


 上を塞いできたか。この炎なら俺にはダメージが通らないし視界があるから土で塞がれるよりはまだいいか。もし、土で上を塞いで来たらシモーナと同じ二の舞だからな。


 そしてフィールドを作り終えた二人はこちらに向いて構えるとブリギダが先に突っ込んできた。


 攻撃はブリギダから先か。またヒット&アウェイか。


 ブリギダは俺に接近すると上下左右から爪でまたひっかいてきた。俺はそれを器用に全て躱しながら、ラティーノの動きを見ていると、ラティーノはハンマーをもう一度地面に叩きつけていた。


 また何かしてくるのか。


 すると全方向の壁から先端の尖った土がブリギダを避けながら上手にこちらに細長く伸びて向かって迫って貫こうとしてきた。


 またこの感じか。


 細長く伸びる土の攻撃で余裕ができたブリギダは攻撃速度を遅くしたがその代わりに引っ掻く攻撃にさらに力を入れて攻撃してきた。俺は尖った土を全方向を躱していくが、尖った土が残っていき逃げ場がだんだん少なくなってきたのと、二人の息の合った攻撃が俺を追い詰めてきていた。


 このままでは攻撃が当たってしまうな。でも、まだラティーノとブリギダの他の攻撃を見ていたいから、弱い攻撃にわざと当たって効かないことをわかってもらうか。


 この流れを変えるために俺は棒立ちになりブリギダとラティーノの尖った土で突き刺してくる攻撃を受けた。ブリギダの爪は俺の体で受け止められて、突っ込んできた先の尖った土は突っ込みながら全て俺に当たった。先の尖った土は先端から操作されていない普通の土に変わっていった。

 

 二人は俺に攻撃が効いていないとみると、今度はラティーノがブリギダと入れ替わりハンマーに気を纏わせながら威力を高めた攻撃をしてきた。それと同時にブリギダも気で火の玉を作り、威力の高い火の玉を俺を狙って正確に飛ばし始めた。


 中々の対応の速さだな。今度は一撃一撃を重くして相手の体力をじわじわ減らしていく持久戦なのかな。わからないがしばらくは様子を見てみようか。


 俺はしばらく二人の攻撃を躱してみた。さっきよりも攻撃速度が遅くなっているが当たるとけっこうな威力があって痛いと思われるが、さっきのブリギダの攻撃で目が慣れてしまっているから俺に当てられる気配が全くしない。そして、当てられないと思ったラティーノは土を気で操作して、炎が発生している上の中に大きな三角形の岩を作り出し、その岩の尖った部分を俺に向けて落としてきた。


 俺は別に岩に当たっても大丈夫そうだったので、俺は躱さずにその岩を受けてみた。岩は俺に当たった部分だけへこんで俺を岩の中に入れた。俺は岩を殴って全てを粉々にし岩を破壊した。


 ラティーノはこれ以上調べてもいい感じの攻撃はなさそうだな。ブリギダはまだ見ていないからまず先にラティーノを倒してしまおうか。


 俺はすぐにラティーノの懐に入り込んだ。俺は手を手刀の形にして気を纏い、ラティーノを切り裂いた。ラティーノは赤い血を出しながらその場に膝から崩れ落ちて倒れてそのまま動かなった。周りの土に代わっていた壁が元の白い石の壁に戻っていった。


「よくもラティーノを」


 ブリギダは怒りながらも、冷静にそれでいてさらに激しく炎を纏いながら高速連続攻撃を繰り出してきた。


 早い。さっきの倍くらいの速さがあるな。しかも徐々にスピードと力が上がり熱くなってきている。たぶん周りの炎の火力が上がってきているのだろう周りの白い壁が溶け出してきているからな。


 そして、火力が上がりながら攻撃してくるブリギダは俺から離れて空中で静止した。


 静止しただと。気で空が飛べるのか。


「はあぁぁぁ!」


 ブリギダは気合の声とともにさらに火力を増していき、周りの溶けた岩が蒸発し始めた。


 気を纏って防御しているがさすがに熱くなってきたな。


「はっ」


 ブリギダは力を込めてこの部屋全体をさらに激しい炎で一気に包み込んだ。


 俺は嫌な予感がしたので、すぐに俺は防御技の金剛堅気を発動した。


 そして、この部屋が大爆発した。あたりは煙で見えなくなっていたが俺は壁を見てみると壁は白い石から全てを破壊して黒い石に代わっていた。


 金剛堅気で防いだおかげでほとんど何も感じなかったが、壁を見た感じはかなり威力があったみたいだな。あの爆発で耐えたこの黒い壁は何なんだ。気になるが、とりあえず今はブリギダに集中するか。


 俺は少し煙が収まるのを待った。ようやく煙が治まり視界が確保できるようになった。まだ熱は上がっていっている。ブリギダが空中でいまだに炎を纏い力を上げていた。


 あの技、今度俺も使ってみたいな。魔法ならできないこともないが気ではどうやるのかはわからないが、できることは確認できたからあとは自分で試行錯誤していくか。それにしても、ずいぶん長い間空中で待機して力を溜めているな。何をそんなにためているのだろう。正直隙だらけなのだが、どうせなら全力で戦いたいからな。仕方ない準備が整うまで待ってみるか。


 俺はブリギダが動くまでの間いつでも攻撃が受けられるように体制を整えて、構えつつ休憩しながら下からブリギダを眺めた。


 ブリギダは力を完全に高め終わったのか周りから激しく出ている炎が治まった。ブリギダの体の周りには赤いオーラをが纏われていた。


 準備もできたようだな。そろそろ来るか。


 空中で静止していたブリギダはそこから一瞬で俺の目の前まで来て、激しい炎を右手の鈎爪に集中して、俺に接触する瞬間に纏い引っ搔いてきた。


 俺はその引っ掻き攻撃を躱すと、ブリギダの爪の余波で爆発にも耐えた。黒い壁に鈎爪焼き焦げながら抉られていた。


 これくらいの威力なら致命傷にはならないが当たると痛そうだから、なるべく攻撃は避けて戦うか。


 そして、ブリギダの右手を躱した次の瞬間俺の脇腹にブリギダが横下蹴りを繰り出してきた。俺はそれをしゃがんで躱した。ブリギダの蹴りは後ろの黒い壁に大きな穴をあけた。


 爪の攻撃よりも威力があるみたいだ。蹴りには注意していこうか。


 すかさず俺もしゃがみながらから下段右足の横蹴りを放ったが、ブリギダは後方に飛びながら躱して距離をとった。俺はそのままブリギダに近付いてお腹にストレートパンチを食らわせた。


「くっ」


 ブリギダはお返しとばかりに足と鈎爪の連続攻撃を俺に向かって放ってきた。


 俺はその連続攻撃の最中に、攻撃を加えたがブリギダはお構いなしに俺の攻撃を食らってダメージを受けながらも相打ちで右の鈎爪の突き刺し攻撃を俺にしてきた。俺はその突き刺し攻撃をさらにカウンターを使い、右に躱しながら正拳突きをブリギダのお腹に食らわせた。引っ搔きと蹴りだけでは無理だと判断したのだろうブリギダは俺の周りに火の玉を出して、引っ掻きと蹴りと同時に放ってきた。


 俺も周りに気の球をブリギダの火の玉と同じように配置して、火の玉に当て相殺し、ブリギダに当てていったが、この程度の威力ではブリギダは物ともしていなかった。


 やっぱりジャブ程度の攻撃では今の炎の気を纏っているブリギダには余り効かないか。


 一回隙のあるときに威力のある攻撃を加えてみるか。


 俺はブリギダが蹴りで攻撃をした時にお腹に向かって思いっきりストレートパンチを繰り出してみた。


「ぐっ」


 俺のストレートパンチを受けたブリギダはさっきよりも痛そうな声を出したが、あんまり効いいていないようだな。


 あの炎の気はたぶん攻撃型ではなく防御型なのかもしれないな。しかし、このままでは倒すまでに日が暮れてしまうな。仕方ない必殺技の崩壊拳を使って倒すか。たぶん崩壊拳ならば当たればあれくらいの気ならば余裕で無視して消滅できるだろう。


 よし、やるか。


 俺のストレートパンチを食らったブリギダはすぐに元気よく蹴りを反撃で出してきたので俺はそれを後ろに少し下がって躱した、ブリギダが足を地面につける前に俺はブリギダのその下がる足と一緒に近づいて、そのままお腹に左手で崩壊拳を上に突き上げるように繰り出した。


「なに。はっ」


 ブリギダは俺がいきなり懐に現れたことに驚くが、驚いただけで対応はできずに俺の崩壊拳がお腹に当たった。


 俺の崩壊拳を受けたブリギダは上に飛び、お腹に穴を開けた。纏っていた炎が俺によって開けられたお腹を塞ごうとしていた。俺はすぐに右手で二発目のフリックパンチを顔に当てさらに左手でパンチを振り下ろしてブリギダを地面に叩きつけて、バウンドさせた。ブリギダは力なく崩壊の気によって消滅していった。


 ブリギダの炎を纏った状態はかなり厄介だったが、いろいろ参考になる戦いで収穫だったな。今度あの戦い方を参考にしてみるか。しかし、次はラスボスかみたいなのが出てくるのか。ブリギダとラティーノが最初に言っていたからな。どんな敵が出てくるのだろか。


 俺は次の扉が出現しそうな入ってきた扉の反対側の方向を眺めながら期待して待っていた。

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