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第七十六話 エリザ姉とダンジョン


 地上に意識を戻した。いつものようにリヴィアに剣を教えたあと俺は自分のベッドに入り目を瞑って、数分してからレイアが隣で寝ているベッドから体を起こした。早朝か。


 俺が外を見ていると、あたりは薄暗く明るくなっていた。


 すがすがしい気分だ。


 すると突然俺の部屋のドアが開かれた。


「レイル、ダンジョン行こうよ」


「えー、いいけどマリー母さんの許可はとったの?」


「とったわよ」


「わかった行くよ」


「今日はやけに素直じゃない」


 そりゃそうだろう。今日はヘカトンケイルという、いいモンスターと出会えたし必殺技の爆裂拳が、確実に成功したからな。でも、アロサウルスにはそれよりも単体で威力のある崩壊拳を食らっても微々たる位しか効かないからな。あの程度の威力じゃただの目くらまし程度の技にしかならないけどね。


 だから、エリザ姉の気まぐれに付き合うことらいのサービスはしてもいいくらい、今は機嫌がいいがなんで、エリザ姉は急にダンジョンに行きたがったのだろうか。たぶん、理由は特にないだろうな。エリザ姉の気まぐれだろう。


「どうしてダンジョンに行きたくなったの? 」


「うーん? なんでだろう?」


 まぁ、エリザ姉ならよくあることだ。いちいち気にしていたらきりがないからな。うなずいておくことが吉だな。


 それより、エリザ姉のメイドであるルカとリヴィアがいないな。他の騎士を連れていくのかな? レイアは…今回もまた置いていくか。書置きはしなくてもいいか。誰かレイアに伝えてくれるだろう。


 俺はエリザ姉の後ろについていき外に出た。外に出ると前回ダンジョンで俺たちの護衛をしていた騎士たちが馬に乗って待機していた。


 俺は屋敷を出て騎士たちの手間を省くため、オッドーネさんの馬の後ろにすぐに飛び乗った。それを見ていた。エリザ姉も俺に負けじと真似をしてすぐに、現総隊長のカエターニの後ろに飛び乗った。


「早く行って」


「はいわかりました」


 カエターニはエリザ姉の命令を聞くとすぐに馬を出した。ほかの騎士たちもそれに続いて、馬を動かして縦に並びながら走り始めた。


 そして東門をに着きダンジョン用の装備に切り替えてダンジョンに向かった。


 さらに時間がたち、馬をダンジョンの近くにある馬小屋にいる騎士に預けてダンジョンの前についた。


「で、別れていくの? みんなで行くの?」


「みんなで一緒に行わよ」


 エリザ姉は何を言っているの? という顔で俺にもうさっき言っているみたいに当然のように聞いた。そんなことは言っていない。たぶん、ダンジョンに行くわよって言ったときにその意味が含まれていたのだろう。エリザ姉は自分の中で完結する癖は、いつまで経っても治りそうにはないな。


「はい、かしこまりました。では皆さん配置についてください」


「はい」


 ほら、カエターニも今初めて聞いたような顔をしている。


 カエター二はすぐに他の騎士たちに命令すると、騎士たちはその命令通りにすぐに俺とエリザ姉を取り囲んで、配置についてダンジョンの中に入っていった。


 俺はみんなの装備を見た。前回よりはだいぶ軽装備だな。まぁ、短期ダンジョンツアーといったところかな。


 それから俺らはダンジョンを下に降りて5階に行った。うーん、ここまで1匹もモンスターに遭遇しなかったな。これが普通なのかな? この間のヘレナさんと帰った時なんて、3階までは大量に出てきていたけどな。たぶん、ヘレナさんたちを狙っていたあいつらが何かを仕掛けていたのだろう。普通はモンスターに遭遇するのは低いみたいだからな。


 5階にたどり着きモンスターを探すことにしたのか5階で、カエターニたちはゴブリンかコボルトを探し始めた。


「いました。ゴブリンです」


「最初は私がやる」


 エリザ姉は腰につけている剣を抜き先頭にいるカエターニの前に出て、ゴブリンを倒しに行った。


 エリザ姉はダンジョンでも好戦的だな。


 エリザ姉は剣を正面に構えて慎重にゴブリンに近付いて行っている。


 怖いな。ゴブリンくらいならパッと行って、ズバッと切ればいいのにマリー母さんにでもなんか教わったのかな。


 エリザ姉は、そのままゴブリンの動きをしっかりと見て、一気に近付いて剣を振り下ろして切り裂いて、一切りでゴブリンを切り裂いた。ゴブリンはその場に倒れて、動かなくなった。


 一切りで倒してきたか。その一切りにエリザ姉は全力で剣を振っているようだな。文句はないが言うとすれば、一撃で倒せるなら全力ではなくゴブリンの力量を確かめてから、丁度倒せるくらいで倒したほうが力を見極める練習になっていいと思うな。


 ここには訓練に来ているんだから、任務とか依頼の場合は容赦なくいかないといけないけど護衛がいるし中々、見極める訓練は行う機会がエリザ姉には少なそうだからね。まぁ、そんなことエリザ姉に行ったらややこしくなるから言わないんだけね。


「どうだったレイル?」


「よかったと思うよ」


 なぜか、エリザ姉は胸を張って俺に自慢してきたので一応柔らかい感じで返しておいた。


 その間に、またカエター二がゴブリンを見つけて来たのでそこに行くことにした。


「今度はレイルがやっていいよ」


「わかった」


 俺はエリザ姉に指名されたので仕方なくゴブリンの前に立ち、背中に背負っている剣を鞘から抜き、さっきのエリザ姉と同じく剣を前に構えてゴブリンの前に立ち、すぐに近付いて適当に切り裂いて終わらせた。


 正直もうここら辺のモンスターとかは弱すぎて、どう倒そうとか好奇心はあんまり沸いてこないし、俺にとってはそんな大した脅威でもないので速攻で倒した。


「レイルもやるわね」


 この間も騎士たちは、見張りをして周囲を警戒している。俺も見張りで周囲警戒に回りたいな。どちらかというと実践訓練したいのは、周囲警戒の技なんだよね。俺は気で回りを探知するのが苦手だからな。集中して訓練しておきたいんだよね。


 すると、カエターニがまた新たに3匹でいるゴブリンを見つけてきてくれた。


「レイル、今度は一緒にやろう」


 エリザ姉が一緒に戦うことになった。たぶんエリザ姉は、前回俺をダンジョンに誘ったときには別行動で一緒に戦えなかったためだろう。一緒に戦いたかったんだろうな。というよりその時なんで、ロベルト兄とペルナ姉は呼ばなかったのだろう。機会が来ることは少ないが、今度機会があったら聞いてみるか。


 とりあえず、エリザ姉は魔法はあんまりだから俺が魔法をしようか。


「うんいいけど、僕が魔法やるよ」


「わかった」


 エリザ姉も自分が魔法を下手なのを知っているのか、何にも文句を言わずに俺の前に立って前衛をやることになった。まぁ、そりゃそうだよね。毎日剣を練習をしているからね。


 俺も前衛で一緒に剣で戦ってもいいんだけど、たぶん俺、協力して戦うことがないからエリザ姉の足を引っ張ると思うんだよね。あとエリザ姉も、性格上連携が取れそうにないからな。それならまだ、後ろからちょくちょく攻撃しているほうが足を引っ張らずに済むだろう。


 これがペルナ姉だったら合わせようとして来てくれるから、何でもいいんだけどね。


「いくよ」


「いつでも」


 エリザ姉は走ってゴブリン3匹に向かっていった。俺は後ろに立ってエリザ姉がどのゴブリンを攻撃するのかを見ていた。


「ウインドアロー」


 エリザ姉は真ん中にいるゴブリンを攻撃していったので、俺は左と右にいるゴブリン2匹に向かってウインドアローを2本はなった。


 俺のウインドアローは、エリザ姉が中央のゴブリンに攻撃する前に2匹にあたりゴブリンの体を突き抜けていき怯ませ、ダメージを与えた。


 これでエリザ姉は安全に1匹を倒せるだろう。


 エリザ姉は、中央のゴブリンを切って一撃で倒して右に向き今度は右のゴブリンに攻撃をしようとしていたので、俺はエリザ姉が左のゴブリンから離れると思い左のゴブリンに向かってファイヤーボールを放って、ゴブリンを倒したと同時にエリザ姉も右にいるゴブリンを一刀両断にして倒した。



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