第七十三話 海
俺はあの後一週間かけてルカにものすごく誤って和解してもらった。
久しぶりに東の海のモンスターたちを見つけた分身をそろそろ、海の生物たちと戦っておかないとな、たぶん今の俺なら勝てるかもしれないからな。
俺は東の海にいる分身に意識を集中させた。土の中で自然同透過している分身を水の中に放つ俺は、水中呼吸を発動させて暗い海の中を歩くことにした。
俺は海低でも気の量や魔素の量などを増やすたびに、自然と体も強化されていくおかげでどんなに深くても、気で水圧をガードすれば肺は何とかなるようになっていた。そして、さらに視力を強化することによって視界を鮮明化した。
これでよく見えるようになったぞ。たくさんの海の怪物たちがうようよいるな。まずは手頃そうなシーサーペントと戦ってみるか。
俺は地面から一気にシーサーペントの前に飛び出した。俺は全身に纏い戦闘態勢に入る。
シーサーペントは俺を見るなり、すぐに襲ってきた。とりあえず、どんな感じの強さなのか。調べることにした。
シーサーペントは俺を呑みこもうとしてきたがそれでは、余裕で倒せてしまうし、芸もないので俺は顔を蹴り飛ばしてシーサーペントを吹き飛ばした。
でも、蹴った感じと見た感じだとマストドントサウルスのところで出てきた。大蛇に瓜二つだな。あの大蛇並の強さだったら最初にこいつと会った時の感覚は俺の過大評価になってしまうので、幻滅してしまうな。
シーサーペントは簡単には食べることはできないと思ったのか、周りの水を魔法で操作し始めた。
この程度の水属性の魔法なら、俺は気を体から全範囲に出して操作している魔素を一瞬で吹き飛ばすと、シーサーペントはすぐに水を激流に変え俺を殺しに来たが俺は、激流程度ではさっきみたいに魔素を消し去ったりはできないが、大した脅威にもならないので、俺はそのまま水流が治まるのを待った。
水流が納まりシーサーペントは、俺が生きていたのを確認すると水属性のウォータランスらしき鋭い水の塊を数千本出してこちらに向かって飛ばしてきたが、そのくらいの威力のウォータランス程度今まで、何億と素振りをしてきたんだ。たかだか数千本の槍なんて児戯に等しすぎる。お話にすらならないかもしれない。
俺は襲い掛かってくるすべての槍をジャブで消し去っていった。するのなら威力を高めないとな。
ウォーターランスが効かないことが分かったシーサーペントは、口から一気に激しい水圧の水を吐き出してきたので俺は横に避け躱わした。
あれを食らったら、怪我はしないものの痛いだろうな。
俺は水を吐いているうちに近付いてしっかりとアッパーを食らわせてみた。シーサーペントは呻きを挙げて暴れた。
攻撃力は目を見張る威力があるが防御力は紙みたいだな。動きは思ったより早いな。、もう能力調査はいいかな。
俺は電属性のエレキテルボールを濃密にして威力を高めて周りに影響が、ないようにしてシーサーペント当て一撃で黒焦げにした。
話にならなかったな。
俺はさらに奥に行って、シードラゴンはいなかったがクラーケンがいた。
大きくて強そうだな。
戦って見たいので挑むことにした。まずは先制攻撃しようか、足が何本もあるから一本くらいなくなっても戦いに支障はないと思うから大丈夫だろう。能力調査もできるからね。
俺は一瞬で一本の大きい足を俺は両手で掴んで、そこから引きちぎっていった。クラーケンは大きな見た目とは裏腹に高速で上昇して、今引きちぎられたにもかかわらず足で攻撃してきた。
何か作戦でもあるのだろうか。あるみたいだな。
クラーケンは俺を足で覆いつくしてきた。絡みついて殺すつもりかな。俺は後ろに後退して、クラーケンの足を躱した。クラーケンはさらに俺に足の裏を向け、無数の切れ味抜群の高圧噴出熱水を繰り出してきた。俺はそれを高速で躱して、やり過ごした。
あの熱水はすごいな。俺の体でも切り刻まれてしまうだろうが、まぁ、難なく躱せるな。
そのあと、すぐにクラーケンは高速で移動してきた。下手すればシーサーペントよりも早くないか。俺は
全体像を見たいので一気にクラーケンから離れて追ってくるのを見た。クラーケンは離れた俺を上下に浮き沈みしながら追ってきた。上下に動くたびに、足がプルプルしている。
気持ち悪いな。顔も自分の動く勢いの水圧で変形して一層気持ち悪さを増しているな。
追ってくるクラーケンはいきなり止まって、口から黒い魔法を吐き出してきた。
墨かな? いや違うな。この感じは魔法か。たぶん黒いから闇属性の魔法、闇属性の魔法一番早いといっても過言ではないからな。躱せないだろう。俺は光属性のライトシールドを展開して防御をすることにした。
これ1枚で防ぎきれるかな。まぁ、アニェーゼと戦った時よりは何千倍も、強くなっているからな。もう1枚増やすか迷ったものの結局、俺は1枚のライトシールドで闇属性の魔法を受け止めた。
中々、いい威力だな。これは確実にシーサーペントよりは強いだろうが、すぐに倒せるかもしれないな。なんか奥の手とかない限りは、余裕をもって倒せそうだな。
おっ、クラーケンが何かため始めたぞ。
クラーケンは俺に墨が通用しなかったのを見て、クラーケンは体全体と足を広げて魔法を溜め始めた。クラーケンの足の吸盤とその中心にある口には特に濃縮して闇属性と、属性と光属性の魔法を溜めていた。
しっかりと見てみたいから、俺は無属性のシールドを多重展開して俺は水に横になって浮きながら接近戦することにした。
何をするのかな? クラーケンの必殺技かな。しかし多分この感じだと、クラーケンが今から放つ必殺技は、この深い青一色の世界でかなり綺麗で芸術性の高い、光景になると思うな。
クラーケンは魔素を溜め終えたみたいで、その溜めこんでいた魔素をとうとう解き放った。クラーケンの解き放たれた魔法は俺を包み込むように迫ってきている。しかも属性を混ぜていなく均等に俺を目がけて飛んできている。
属性を混ぜる場合と混ぜない場合の違いは威力は変わらないが、混ぜた属性によって効果が変わってしまい、一つの効果しか得られなくなってしまう。このクラーケンの場合は一度にたくさんの効果を与えたいタイプだな。きっちりしているから、ここに届いても混ざらないのだろう。クラーケンもちゃんと考えているな。
そう考えているうちに俺の視界全体をクラーケンの放った魔法が埋め尽くし、青一色の世界に幾何学的な世界になった。
すごく奇麗な魔法だな。これなら数十回は見ていても飽きないだろう。
クラーケンの放った魔法は俺を中心に集まり俺の展開した無属性のシールドに当たった。多重に展開したシールドが一瞬で消されたので、他のシールドを強化して対応して受け止めた。
いいものを見せてもらったお礼に俺もクラーケンと同じ技で、反撃しようか。
俺は水、風、土、光、闇の魔法の魔素をクラーケンとは違い秒をかけずに溜め終えて、最後まで混ぜないようにクラーケンと同じ幾何学的な模様にして攻撃してみた。
ちょっと、ところどころ不安定だが、混ざらずには届くだろう。これでクラーケンどうなるだろうか。
俺の魔法がクラーケンに当たるとクラーケンは俺の魔法に耐え切れず、気絶してしまって上に浮いていった。
あれ? クラーケンって意外と弱いのかな。この調子でいくとクラーケン並みの強さを持つといわれている。シードラゴンもたいしたことはないだろう。
さっきの魔法の意図はわからなかったが、そういうことはよくあることだから気にしないで行こうか。
俺は大した敵はいないと判断して、砂浜の地面に待機していた。分身たちをこちらに移しておいて海面に浮上することにした。




