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天災の襲撃

俺は今マリカ姫の部屋の前にきている。

約束ということもあり早く中に入らなければならないのだが・・


「いや、扉でかくね?」


そう、扉が半端な大きさではないのだ、さすが王族の部屋というべきか

というよりこれをマリカちゃんが開ける事ができるのか疑問だがな

よし、入るか


―――コンコン

「雷斗です、マリカ姫、約束どおり遊びに来ました」

すると中から幼くかわいいマリカちゃんの声が聞こえる

「はいっていいよ?」

「失礼します」


―――ギィイイ


中に入ると豪華なつぼや、ベッド、鏡、机、そして―――


「・・・・」

頬を膨らませてご機嫌斜めのマリカちゃんだった


「えっと、・・・マリカちゃん?」

俺が話し方を言い直す、すこし嬉しそうな顔をするが急いで基の表情に戻す、それがなんだかおかしく俺は笑ってしまった


「む~!!」


笑ったのがいけなかったのかさらに機嫌が悪くなってしまった


「えっと、どうしたのかな?マリカちゃん」


俺がそう聞くとマリカちゃんは口を尖らせながら俺に言う


「もっとはやくきてくれるとおもったの」


「あー…ごめんな?いろいろと忙しくて、でもちゃんときたぞ?」


「むぅ、今回はきてくれたからゆるすの」



ほっ、なんとか乗り切れた

なるほど、王様が言ってたがんばれとはこのことだったのか

もしこれ以上待たせていたらどうなったか考えると想像もしたくないな


「それで今日はなにをするんだ?」


俺がそう聞くとマリカちゃんは俺の座っているところまでテクテクと歩いてきて俺の目の前まで着て止まる。


「ん?どうしたんだ?マリかちゃん」


―――ポスッ

マリカちゃんが俺のひざの上に座る

そう、俺のひざの上に座ったのだ

いやなんでやねん

「えっと?・・・これは?」


「絵本を読んでほしいの、これ」


そういいマリカちゃんは俺に一冊の絵本を渡す、表紙を見てみると勇者がドラゴンに立ち向かっている絵が描かれている。

「なるほど、童話ね、いいよ、よいしょっと」

俺は読みやすくそしてマリカちゃんのすわり心地がいいようにもう少しひざの奥につめる様に持ち上げ座らせる。


「ふぁあ!?」


マリカちゃんは突然のことで驚いているようだ

そしてマリカちゃんは俺を半目で見上げ恨めしいような目で見ている


「つぎからはちゃんといってからしてほしいの」


「ごめんごめん、気おつけるよ」

そういい俺はマリカちゃんの頭をなでる、頭をなでられるマリカちゃんは気持ちよさそうに目を細め頭を俺の胸に傾ける。


「ふみゅ~気持ちいのです~」


マリカちゃんが気持ちよさそうな声をあげる

っておい、これじゃあ本を読む前に寝ちゃうんじゃないか?


「マリカちゃん本を読む前にねちゃ意味ないよ?」


「にゅ~、だいじょうぶれふぅ・・・よんで、」


はぁ、まったく手の焼ける姫様だな

可愛いからゆるすけど


「じゃあ読むぞ?・・・昔々あるところに異世界から召喚された少年がいました、少年は勇者となり魔王を倒すために旅に出ました、そしてあるときとても大きく恐ろしいドラゴンが現れました、そのドラゴンに立ち向かうために少年は剣を抜きます、少年の名前はライ・・・」パタンッ


俺は本を閉じる、マリカちゃんが不思議に思ったのか眠そうな顔をしながら俺の顔を見上げている、俺はごまかすようにマリカちゃんの頭をなでる。

だってさ、いえないじゃん?



この本の主人公俺じゃんって、あぶねえよ、なんでこんなところにあるんだよ。ばれたらどうするんだよ!




「え、えっとマリカちゃん、本を読むよりお昼ねしよっか?」


「ふえ~?いいよー」


マリカちゃんが眠いおかげで何も疑問にもたれずにすむ、マジ感謝

俺は誤魔化しの気持ちと感謝の気持ちをこめてマリカちゃんの頭を撫でる


ヨシヨシ


「ふにゃ~ほっと~…眠くなってきたの~」


ふむ、これなら何とかなりそうである

俺はうとうとと、そしてついに完全に眠ってしまったマリカちゃんをひざの上に乗せ、どうしたものかと考える。


「身動きができん・・・」





しばらくたちマリカちゃんがなにやら呟き始めるのが聞こえた

「ん~・・・おにいちゃん・・・」


「ん?なんだ、寝言か」


「ふにゅ~・・・あぶない」


え?俺、マリカちゃんの夢の中でどうなってるの?

危ないの俺?


「・・・ぐさって・・・」


ぐさってなに!?ぐさって!?

俺刺されたの!?どんな夢見てんだよ!


「・・・へんたいさん・・・」


え!?俺さっきまで刺されてたんじゃないの!?

急にへんたいになったの俺!?


「こ、これは起こした方がいいのかな・・・」


いや、しかしここまで気持ちよさそうに寝ているマリカちゃんを起こすのは気が引けるな・・・


「う~ん、どうしたものか・・・・・・・・ッ!?」


俺は急に化け物なみの魔力を感じマリカちゃんを抱えながら後ろにバックする、その表紙でマリカちゃんは起きてしまったようだ。

「ふにゅ~?あれ、おにいちゃん、・・・もう夕方になってる」


「それよりマリカちゃん!ここからすぐに逃げるんだ!いや、早くみんなのところに行くんだ!」


急に大声を出す俺にマリカちゃんは混乱しているようだ


「え!?えっと・・・あ、・・その・・」


完全に混乱してしまったマリカちゃんを見て俺はしまったと思う

まだ10歳未満の女の子に急に大声を出したら混乱するのはあたりまえだ

「よし、じゃあおにいちゃんと一緒にみんなのところに行こう!」


俺がそういうとマリカちゃんはとりあえず俺が来ることに安心したのかそれなりに冷静さを取り戻す

「う、うんわかった!!」














そして俺は直感でわかってしまった

あいつが来たことを

この魔力量はあいつしかいない



「もうきやがったか!!・・・天災級!!」

まだ冒険者に応援を要請してないってのに!


俺とマリカちゃんはみんなのところへと走るのだった


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