表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物語る日記帳  作者: 采火
本編
PR
47/63

日記帳帰納


 ───夢を見る。


 一番始まりの、(あか)の夢。

 あの時はただ単に暇潰しを考えて楽しんでいただけだった。

 遊んでいただけだった。

 つまらない日々を凌いでいただけだった。

 何もない時間を彩りたかっただけだった。

 それ以外は何もなかった。


 それがやがて“彼”に伝わった。

 だから取り引きしただけだった。




 次の藍の夢は一番辛い夢だ。

 涙が溢れてしまう。

 もしこんな出会い方をしていなければと考えてしまう。

 もっと普通に話したかったと考えてしまう。

 思いを伝えられれば良かったと考えてしまう。

 こんな運命を持たなければ良かったと考えてしまう。

 貴方がどうしてそんな事をしたのか考えてしまう。

 それ以外の涙の理由は思いつかない。


 それが自分の甘さだと気づいた。

 だから今、こんなに苦しむことになってしまったんだと考えてしまう。




 三つ目の夢は見たくない。

 だって今度こそ私は裏切ってしまうだろうから。

 “彼”との始まりの契約を忘れて裏切ってしまうだろうから。

 秘めた想いが今までを裏切ってしまうだろうから。


 だからそうなる前に。







 ──心を殺して貴方を殺す。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ