第31話 クリスマスケーキとデート(4)
お待たせしました!デート回です!
途中で区切らず、最後まで書いておりますので、7000文字超になってしまいました。(過去最長)
──クリスマスデート当日
電車に乗って、最寄り駅で降りて。
視界の遠くに見える水族館へ二人で歩く。
今日は一段と太陽君の言葉数が少ない。ちゃんとデートするのは初めてだから緊張しているのかな。
私からは特に話すこともないので、さっきからただ歩いているだけ。
別に会話がなくても気にならない。
そっちの方が楽だし、余計な気を使わなくて良いから。
──それに、会話が繋がってなくても、しっかり手は繋いでいるし。
周囲三百六十度、どの角度を見てもカップルばかり。今までは冷めた目で見てきたけれど、その中の一員になるってこういう感覚なんだね。勉強になる。
「(うぅ……寒い)」
ここ数日で一段と寒くなった。
吐く息は白く、空に馴染んで消えていく。
「やっぱり水族館、混んでるね。結姫は寒くないかな?」
「強いて言うなら、手が冷たい」
「温かい飲み物買ってこようか?」
「いらない」
「ちょっと待ってて」
ああ、走って行っちゃった。トイレかな。
ハンカチは忘れずに持ってきたし、忘れてたら貸してあげよう。
カイロとか持って来れば良かったな。こんなに寒いなんて。
「お待たせ!はい、これ」
「いらないって、言ったよね」
自販機に飲み物を買いに行ったのね。
いらないって言ったのに、飲み物を渡して来ようとする。
しかも、一個しか買って無いし。
太陽君が飲みたいんじゃないの?
──意味分かんない
「良いから。少し持っててよ」
「……分かった」
仕方なく、飲み物を受けとった瞬間に太陽君の意図が分かった。
渡された缶コーヒーは火傷しそうなくらい熱い。
――私が寒そうにしてたから、温かい飲み物を買ってくれたんだ。
「温かい……」
「冷めたら返してよ」
よくも、あれほど熱くなさそうに私に渡したよね。私がびっくりするように、やせ我慢をしてたのかな笑
手を繋いでいないのに、繋いだ時よりも太陽君の暖かさを感じる。それに何だか急に喉が渇いてきた。
「太陽ありがとう。やっぱり、一口貰っていい?」
「もちろんだよ」
喉が渇くところまで、私の心は太陽君にすっかり見透かされているようだ。けれど、悪い気はしない。
──恋って、きっと、こういうことを繰り返していくことなのだろう。
私は「缶のフタ開けて?先に飲んで良いから」と言って、太陽君にまだ温かい缶コーヒーを渡した。
■
(注記:結姫ちゃんはペンギンが大好きです。11話参照)
「太陽!あれ、ペンギンの餌だよ!!」
「うん。イワシの群れだね」
「太陽!あれ、ペンギンの餌だよ!!」
「うん。アジの群れだね」
「太陽!あれも、ペンギンの餌だよ!!」
「うんうん。イカだね」
「太陽!あれは、太陽のお義父さんの餌だよ!!」
「うんうん。サーモンだね笑」(※14話参照)
「太陽!あれが、ペンギンだよ!!」
「うん。知ってるよ。かわいいね」
ペンギン好きの私にとって、水族館は地上で最も天国に近い場所だ。
ガラス一枚挟んだ向こうにペンギンが居るという事実に、私のテンションは振り切れている。
「太陽、太陽!ここの水族館は、ペンギンの飼育に凝っていてね。このガラスの向こうは、一年中生息地の気温に沿って変化させているんだよ。それによって、ペンギンの繁殖に国内で初めて成功して、赤ちゃんも出来ているんだよ。凄いよね!」
「うん。凄いね」
「うッわ。太陽この展示、見てよ!ペンギンの三角関係だって笑。この三歳のメスは三人のオスから好意を寄せられているから、秋見先輩と呼ぼう!」
「……そうだね」
「あのペンギン分かる?奥から三番目の右の個体。私が連れて帰るならあの子かな。イケメン過ぎる。脇の臭いを嗅いでみたい!将来お金持ちになったらペンギンを飼おう。太陽も協力してよ」
「それは構わないよ、ペンギンって癒されるし」
はぁ。太陽君を彼氏にして良かった。
ペンギンに理解が無かったら、ちょっと無理だったかもしれない。
「太陽、他に見たい生き物とかある?」
「うーん。結姫に合わせるけれど、強いて言うならイルカかな」
「イルカも良いね!口のところが尖っててペンギンに似てるし」
「うん。そうかもね笑」
太陽君とは、やっぱり趣味が合う。
…
イルカショーを観終わると午後の二時過ぎ。人混みにいる疲れを急にドッと感じてきた。
お腹が減ってきたけれどフードコートも混んでるし、家に帰りつつも飲食店を探したい。
「結姫?ちょっと疲れてきたかな?」
「そうだね。もう昼ごはんを食べて帰りたいかも」
「なら帰ろうか。それで、適当にどこかで昼ごはんを軽く済ましてさ、夜ご飯を僕ん家で食べない?実は夜ご飯の準備してて……」
太陽君は準備が良いなあ。
ご飯があるのなら、断るのは申し訳ないよね。
「うん。遅くなりすぎなかったら良いよ」
■
太陽君の家に着いた。
「おじゃまします」
「汚い部屋だけど上がってよ。これ使って。ペンギンの新品スリッパだよ」
──かわいい!!
「最高のクリスマスプレゼントをありがとう!」
「それは違うよ笑。別にあるから」
「ペンギンスリッパを超えるものがこの世にあるの?」
「あると思うけど……、実は無いのかも。不安になってきた笑」
太陽君は汚い部屋と言うけれど、普通にキレイな部屋である。
自室をごみ屋敷にしている三花ちゃんが見たら、蕁麻疹が出るくらいにはキレイに掃除がされている。
「お義父さんと二人暮らしなのだっけ?」
「そうだよ。週に一回しか帰ってこないけどね」
「そっか」
──って、ん??
私は何故、今まで気付かなかったのだろう。
クリスマスの夜に二人きりじゃん。
これって、つまり。
ご飯の後、そういう流れだったりするの?
いや、夜ご飯まではまだ時間があるから、前という可能性もある。
前ということは、つまり、すぐに今からということだ。
──ヤバいっ。急にドキドキしてきた。
あ、あくまで統計的な話ではあるけれど、今夜はカップルが夜な夜なイチャイチャする可能性が最も高い日だ。
つまり、そうなってしまう確率が一番高いということで。
もしかしたら、ペンギンを餌に釣られた私は、太陽君に食べられてしまうということなの?
──どうしよう
──どうしよう
──どうしよう
──ああああああーーー!!!
そうだそうだ。
太陽君の心を読めばいいんだ。
心を読んで、落ち着こう。
多分、私の考えすぎに違いない。
『今日はどこまでするつもりなの?』
『《《いけるところまで》》かな』
──いけるところまで!?!?!????
いけるところって、一体どこまでなの!
知りたいけど、怖くてこれ以上は心を読みたくない。
太陽君のことは好きだし、別にするのが嫌って訳じゃないのだけど、心の準備というか色々あると思うのですよ!
少なくとも今すぐは避けたい。
夜ご飯の後だったら、まだ三~四時間は時間が稼げる。その間に何とか心の準備をしよう。出来る気はしないけれど。
とにかく、今は時間稼ぎだ。
「太陽、お腹へった。おやつとかある?」
「うん。あるよ。紅茶も飲むかい?」
「お願いします。今日はアイスティーの気分かな」
…
かなりゆっくり紅茶を飲んで、かなりゆっくりお菓子をかじる。
それでも、もう食べ終わりそうだ。
私が会話を盛り上げられる訳もないので、おやつタイムは三十分しか時間を稼げなかった。
太陽君が急に変なことを言い出すのでは無いかと警戒しながら、テレビを観る振りをしている。
観てはいるのだけれど、全く内容が入ってこない。
「具合でも悪いかな?なんだかいつもと様子が違うような」
「……別に」
──ダメだ。太陽君の《《一挙手一投足》》にドキドキする。
「ならいいんだけどさ……」
──何?何か言いごもってる?
「……そうだ。クリスマスプレゼントがあったんだった。持ってくるよ」
太陽君が部屋から出ていく。
ふぅーーーー。一旦休憩。
全く。何でこんなに緊張しなくちゃいけないのだろう。
と言うか、私、クリスマスプレゼント持ってきて無い!
人生において初めてのクリスマスイベントだったから、準備なんかしてないよ!!
正真正銘の丸腰だ。詰んでいる。
カバンをゴソゴソ探したけれど、百歩譲っても使用済リップクリームでは流石にダメだろう。
頭がクラクラしそうになっていると、太陽君が戻ってきて隣に座る。私は再び警戒センサーをONにする。
「これ、結姫にプレゼントだよ。趣味に合うと良いのだけど」
赤と緑を基調とした、季節感のある包装紙を破く。箱を開けて中のモノを取り出して、広げたところで何か分かった。
これはマフラー?にしては短いね。
見るからにモフモフで暖かそうではある。
「結姫ってマフラーとか使わないじゃん。だから首に巻くのが煩わしいのかなと思って。これもマフラーなのだけど、暖かそうで長さが短くてモフモフで、グルグル何周も巻かなくて良いから煩わしく無いと思ってさ。いつも寒そうだから使ってよ」
「うん……。ありがとう。今日は着けて帰るね」
首周りが鬱陶しいから、マフラーの類はあまり好きじゃないのだけど……。太陽君から初めて貰ったものだし、ありがたく受け取っておこう。
「私、今日はプレゼント持ってきて無くて、ごめんね。今度会ったときに渡したいのだけど、欲しいモノとかある?」
「……モノじゃなくてさ、一番欲しいのは結姫の心かな」
──どういう意味なのだろう。
太陽君の心を覗くのも、呼吸をするくらい当たり前のことになってきた。
『私の心が欲しいって、どういうこと?』
『結姫に信頼されているということと、僕のことが好きであるということをもっと実感したい』
なるほどね。
とはいえ、単に「信頼してる、好きだよ」と伝えるだけでは味気無いし、マフラーのお礼には足りていないと思う。
プレゼントを後々買いに行くのも面倒だし、太陽君をそれなりに満足させることが出来て、かつ、プレゼントの対価になりうる何かをしてあげたい。
いつも太陽君にはお世話になっているし、今日は《《どこまでもいこう》》としているみたいだし。その辺りも加味して、私も一肌脱いであげようかな。
でも、これ以上は今日は無理だから。
「じゃあ、私が太陽を信頼している証、兼、クリスマスプレゼントのお返しとしてね。今から三十秒間、私は何をされても怒らないから、好きにしていいよ。《《太陽のこと、信頼してるからね。それを裏切らないでね》》」
「うん、分かったよ」
うん。我ながら、丁度良い程度のプレゼント返しになったと思う。
三十秒で出来ることなんて、ハグくらいでしょ。それに、信頼を裏切らないでって念を押したから、太陽君なら大丈夫だよね。
早速三十秒を計測しようと、スマホに手を伸ばそうとした、その時。
──え……???
──え!!!
手がスマホに触れるより前に、私は太陽君に抱き締められていた。
ちょっと待って、待ってよ!
まだ時間を測って無い!!
太陽君が三十秒測ってる?
そんな訳無いよね??
──これは少しマズいかも……。
「太陽?落ち着いて?ね?」
正面同士に向かい合ってハグをしているので、少しでも気持ちを落ち着けようと背中を擦ってあげる。すると、太陽君も擦り返してくる。
思えば、今まで私からハグをしたことはあったけれど、太陽君からされたことは無かった。
──背中をよしよしされるの好きかも……
太陽君の力は少し強くて、でも苦しくは無くて。
優しく背中を撫でられるのが、今までに感じたことないくらいに心地が良い……。
………
……
…
気づけば、私は太陽君にされるがままにハグをされ続けていた。
五分?十分?
耳元で太陽君の呼吸を感じて、もう何分経ったか分からない。
三十秒なんて、とっくに過ぎてしまった。
けれど、あまりの心地の良さに、ハグされたままの太陽君を振りほどくことが出来ずにいる。
もう少しこのままで居たい気持ちもあるけれど、暴走する太陽君を止めてあげるのは私の役目だ。
これだけすれば、太陽君も満足出来たはず。
「太陽?もうそろそろ、三十秒経ったと思うよ?」
「僕の体内時計では、後十秒残ってる。あと本当に十秒で良いから目を閉じてて」
「分かった」
本当に、誇張なしの十秒だけだからね。
私は目を閉じて、心の中でカウントを始める。
──十、、
――九、、
――八、、
太陽君は、私を抱き締める力を緩めた。
──七、、
――六、、
――五、、
太陽君の両手が、私の両肩を掴んだ。
──四、、
――三、、
太陽君の両手に、ぎゅっと力が入る。
これから起こるであろうことを察して、私は心の準備をする。
ドキドキし過ぎて、逃げたい。胸の鼓動が大きくなりすぎて、風船のように破ぜてしまいそうだ。
──二、、
――一、、
太陽君が私に近づいてくるのが分かる。
私は、息を止めて、目をぎゅっと瞑る。背筋はピンと真っすぐで、石みたいに硬くなってしまった。
うわぁあぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
──ゼロ
太陽君は、私にキスをした。
──マイナス一、、
――マイナス二、、
太陽君の唇は、私の唇にくっついたまま離れなくなってしまった。
彼には両肩を持たれたままで、逃げられないのもドキドキする。
もうしばらく、このままで居ても良い。
このままで居たい。
けれど、太陽君を甘やかし過ぎたらダメだから、少し心を鬼にする。
──マイナス、三。
私は、太陽君を剥がして。
そして、みぞおちを五割の力で殴った。
「う“っ!!」
「終わり!これは時間を守れなかった罰だよ笑」
「ごめん、ちょっと調子に乗った……。優しめのグーパンチで助かったよ」
これで、プレゼントのお返しは出来たかな。
でも、もう一個、これだけは言いたい。
「私ね、太陽のこと信頼してるし、好きだよ。安心して」
「……うん、ありがとうぅ泣泣」
――困った。
太陽君が泣き出しちゃった。
そんな彼に感化されて、私も何故か涙が溢れてくる。
──ああ。恋って、可笑しい。
こんなに二人で泣いてしまって。でも顔はお互い笑ってて。
──恋って、好きって、やっぱり何なのだろう。
泣いていて、まだドキドキしていて、心がきゅっと苦しい。
けれど、嬉しくて、楽しくて、分からなくって面白い。
色んな感情が混ざって、よく分からない濃密な感覚に襲われる。
私は、この瞬間。
今までの人生で一番幸せだと思えた。
■
──三十分後、夜ご飯の準備中
「違う違うよ。左手は猫の手だって」
「煩い。包丁持ってるから喋りかけないで、刺しちゃうかも知れないよ」
太陽君が夜ご飯を作ってくれているのに、私だけ座っているのも癪なので料理を手伝っている。
けれど、正直私はお荷物で、太陽君に教えられてばかりだ。
「危ないって。僕がやる。いや、僕にやらせてください。お願いします」
結局、私は太陽君の懇願に折れて、混ぜるのと盛り付けだけを手伝うことにした。
…
一仕事終えて大人しくソファーに座っていると、太陽君のお義父さんが帰ってきた。
「ただいまー。おっ、結姫ちゃん、久しぶりだな!クリスマスに自宅で二人きりって、俺、邪魔か?」
「いえ、お気になさらず」
今日はもう《《いくとこまでいった》》ので、後はご飯を食べて帰るだけ。別に居て貰っても構わない。
「三時間で良いか?どっか行ってくるわ。太陽、優しくしろよ!あと、俺のベッド使うんじゃねえぞ!」
何か、もの凄い勘違いをされている気がする。訂正しておくべきかな。同時に太陽君にも釘を刺しておこう。
「太陽のお義父さん、今日はもう《《いくとこまでいった》》ので、これ以上はしないですよ。ね、太陽?」
「……なに?太陽、お前。手が早いな!最近の高校生ってこんな感じか?正直怖いわー」
「結姫、義父さんで遊ぶのやめてよ。《《いくとこまではいってない》》から、でも今日はもう満足してる」
「君達、前に会った時よりもかなり進展してるな。これはチューくらいはしていると見た」
「さあ、夜ご飯出来てますから。食べれるものから食べてください。義父さんの分もありますから」
■
──帰り際、玄関先
食事中もその後も、太陽君のお義父さんは色々と根掘り葉掘り聞いてきた。それをうまく回避している内に、太陽君はお皿洗いまで済ましていて、私は本当に役立たずだったと思う。
太陽君にはできる限りの感謝を伝えたい。
「ありがとう。楽しかった。太陽君のご飯、好きな味だったよ」
「こちらこそ、一日デートしてくれてありがとう」
「結姫ちゃん、ありがとな。また来てくれや!」
今日貰ったモフモフマフラーも身に付けたし、靴も履いた。後は本当に帰るだけだ。
次に会えるのは来年かな。つまり二週間後か。だったら、もう少し太陽君の成分を摂取しておきたいかも。
「太陽君、最後に三秒だけ目をつぶって」
「……はい!!!」
太陽君をぎゅーーっと全力で抱き締めて、直ぐに放す。本当はチューしようとしたけれど、体がそうは動けなかった。
「太陽。また来年ね、学校で」
「うん、またね」
玄関から外へ出ると、少しだけ雪が降っていた。けれど、別に積もる感じではない。
吐く息がひときわ白くなるような、凍てつく寒さだけれど、太陽君がくれたモフモフマフラーはとても暖かく感じる。
──さて、帰りますか。
このくらいの雪ならギリギリ傘は要らないかな。
雪降る道路へ歩みを進めて数十秒経った頃、後ろから太陽君が追いかけて来た。
「結姫、待って。雪降ってるし家まで送ってく!傘持ってきたから」
「え?別にいいけど」
「あ、ごめん。急いでたから傘一本しか無いや……」
──いや、一分かそこらで家まで取りに帰れるよね。
と思ったけれど、グッとこらえて言う。
「いいよ、一緒に帰ろ」
実は少し寂しくて、もっと、くっついていたいから。
…
一本の傘で、お互い濡れないように両肩をくっつけて。でも外側の肩はお互いちょっとずつ濡れていて。
それで良かった。それが良かった。
寒過ぎて、通行人が誰も居ない帰り道を歩く。手や足先は悴むけれど、隣には太陽君がいる。
「結姫は、いつ飲んだ紅茶が美味しかった?」
「うーん。いつも美味しいけれど、最初に校舎裏で飲んだのが印象に残ってる」
「じゃあさ、春になったらピクニックでも行こうよ」
「いいね」
今日と、今日までの思い出が次から次へと口から出てきて。今更になって話がお互いに止まらない。
ああ、そうだ。
これも伝えておかなくちゃ。
「私ね、マフラーの類いって鬱陶しくて正直嫌いだったのだけど。太陽がくれたこれは、暖かくてお気に入りだよ」
寒さで少し震えている太陽君は、私を見て、優しく笑った。
色々言い出すとキリがないほどに、濃密な一日でした。
最終回感がありますが、まだ終わりません。
次話より、新年明けて、三学期が始まります。
星や感想など頂けると嬉しいです。
m(_ _)m




