表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
81/408

異端の魔女

 凄まじく時間をかけた長い処刑の末に生き残った魔女は、今や記録上では私一人だ。


 他の魔女達を回復させるほどの魔力を持ったモルガナでさえ、ベルリンの戦闘で寿命が尽き、死んだ----もっとも、アンソニーに言わせれば、それすらもまた彼女のまやかしに過ぎないらしいが。


 魔女は、死ぬために飼われている。

 寿命を擦り減らすために聖なる封印という鎖に繋がれている。


 私が温室の毒草しか口にするのを許されていないのは、そういう訳なのだ。


 そして、その毒を自らの女主人モルガナに与える役割もまた、法王庁によって担わされていた。


 数千回、数万回の食事という名の処刑の末にモルガナは寿命を擦り減らして死に、私は生き残っている。

 そしてまた、クローンとなって再生した女主人に毒を与えている。

 処刑されながら、処刑人の真似事をしている。


 聖なる祈りが捧げられている白く輝く大聖堂のその下で、私達は魔女のことわりからはずれて生きている。


 だから、私達の他にまだ魔女が生き残っているのだとしたら、それはきっと、魔女のことわりから外れた異端の魔女としか言いようがないのだ----私達二人と同じように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ