表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
80/408

凌遅刑

 考えれば考える程、訳の分からない話だった。


 魔女は死なない。


 だが、寿命そのものは存在するのだ。

 単にその寿命が減る速度が人間よりも極端に遅いというだけで、いつかは死ぬ。


 人間であれば致命傷に当たる傷を受けても回復するが、その分僅かずつとはいえ、寿命は減る----それが魔女の命だ。


 処刑で魔女が死ぬのは、処刑によるダメージで急速に残りの寿命を削られるからだ。

 処刑によっても死ななかった魔女は、寿命の残りを持ったまま法王庁に収監され、その残りの寿命を強制的に消費させられる。


 法王庁に囚われた魔女にとって、死なないという事は、終わりのない処刑という事と同じなのだ。


 巨大な鳥籠で飼われ、時に魔女(同族)殺しの道具として戦わされ、傷を受けても碌な手当もされずに地の底で息を引き取る----。


 人ではないという事が罪だとすれば、魔女の処刑は文字通り無慈悲な鉄槌であり、処刑を生き延びた魔女のその後の日々は、長い時間をかけた、まさしくある種の凌遅刑だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ