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奇妙な報告

「向こうの戦力は?」


 冷静になれと自分に言い聞かせながら、私は尋ねる。


「……トゥーレ協会に、魔女はいるの?」


 黒い機械の向こうから帰って来る司祭枢機卿の答えは、聞かなくても分かってはいたけれど。


「現時点では魔女自体の観測はされていないが、魔障級と超常級の発生は確認済みだ」

 庭木に毛虫が発生したから焼く、という感じの口振りで予想通りの内容が返って来た。


「だったらいるわね、魔女」


 魔障級とは、観測地点周辺で発生する昆虫や小動物の異常発生などを指し、超常級とは未確認生物の出現や、いわゆる怪雨と呼ばれる血の雨や大量の蛙の降下などを指している。

 法王庁はこれらの現象には魔女が関与しているとして、魔女探査の指針の一つにしているのだ。


 だが、それは奇妙な話であった。


 トゥーレ協会の魔女は、私が過去にこの手で殲滅しているのだ----欠片も残さずに。

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