異世界に惚れた一般男子高校生
あー怖い。もはや前書きを書くことすら怖い。誰かいる訳でもないのに。そのくらい緊張して書きました。たぶん誤字とか分かりにくい内容とか矛盾とかあるかもだけど、どうか少しでも楽しんで頂けると幸いです。
ここは流布市笹川高校、かつて異世界を救い、この世界と異世界を繋いだ英雄、異界英雄となった者たちが通っていた高校だ。
「ここで重大発表があります!!」
「え!なになに!」
「実は私、、、夏休みに異世界旅行することになりました!!」
「えーー!!!」
女子高生特有の甲高い声がクラスに響く
「いいな〜瑠奈ばっかり。よくチケットとれたね。高かったでしょ?」
「50万」
「ひゃー」
異世界旅行に行くらしいクラスメイトの周りにぞろぞろと人が集まる。そんな光景を横目に、俺峯崎 蒼真はスマホをいじっていた。そんな俺に近づく影が1人
「なんだ蒼真、ああいうの話題は興味ないのか?お前異世界大好きだろ?」
こいつは伊波 蓮翔、最近彼女に振られ、部活の大会で3連敗し、財布を落とし、テストで赤点を取り、通学中に犬のフンを踏むというなんとも不運な出来事が続く男だ。
「蓮翔。俺は確かに異世界が大好きだ。だが俺は別に異世界に旅行する人が好きな訳じゃない。だから話題に参加しないんだ。断じて女子の会話に参加するのを躊躇っているわけではない」
「はいはい、そうしておいてやるよ」
なんだこいつ。
「お前は異世界旅行とか行かないのか?」
「行かないんじゃなくて行けないんだよ。お前もさっきの会話聞いてたろ?50万だぞ?一人暮らし高校生がポンと出せる額じゃねーよ」
唇を噛み切りそうになりながら言う
「なるほどな、、そんな血の涙を流しそうな顔するなよ」
「はあああ、、異世界旅行してーなー」
「キーンコーンカーンコーン」
チャイムが鳴り、みんなが席に着く。昼休みが終わる。
あと3個も授業あんのかよ、、
放課後になり家に帰る。今日は部活がない。ちなみに俺は異世界研究部という部活に入っている。部員は俺を含め5人。……いつ廃部になってもおかしくないな。そんなこんなで家に着く。両親は海外で仕事をしている。基本仕送りで生活をしているため、貯金などする余裕もない。電気をつける。一般的な一人暮らし男の部屋。ベッドとテレビと机、棚には服やらゲーム機器やらフィギュアやら。ただひとつ。異彩を放っているのが本棚。表紙が革で出来ていて、中は異世界の言語で書かれている。
「今日も頑張ってノヴェラス標準語勉強しますか!」
そう俺、峯崎 蒼真は自他共に認める異世界オタクだ。
5年前、異世界ノヴェラスとこの世界を繋ぐ扉【異界門】が開かれ、様々な技術や文化がこの世界にやってきた。魔術、錬金術、剣術、スキル、etc……俺はその全てに惚れ込んでしまった。こうして異世界の言語を独学で学び始めるほどに。
だって美しいだろ!?この世界とは全く違う方向に発展した世界。自分の身一つで不思議な力を使い戦うことができるなんて浪漫すぎる。魔術ってなんだよ!どんな力だ、どういう仕組みだ?どうして種類がある?どうしてこんなにもかっこいい?魔術ひとつをとってもこんなにも興味が止まらない、、そんな知識の宝庫みたいな場所にどうして惚れないでいられるだろうか!
ふーー、、すこし熱くなってしまった
「でも、、やっぱり本場に行きたいよな〜」
こんなにも異世界が好きな俺だが、未だに異世界旅行をしたことがない。原因は大きく2つ。ひとつは金銭面。蓮翔にも言ったが、一人暮らし男子高校生はあまりにも金がない。しかもうちの学校はバイト禁止。一応毎月小遣いはもらっているが、それが溜まる頃には高校を卒業している。2つ目は、規則。未成年が異世界旅行するには両親の同伴が必須。俺は今年高校1年の16歳。異世界旅行するには両親の同伴がいる。しかしその両親は世界のどこにいるか分からないほど、転勤を繰り返している。
まじでどんな仕事してるんだよ。
そんなこんなで俺は今の所、異世界旅行をする方法がない。
だがな、、ないなら作ればいい!
かの有名なマリーアントワネットは言った。
パンがなければお菓子を食べればいいじゃない
これを俺なりに解釈するとだな
異世界旅行する方法がなければ異世界に好き放題行けるようにすればいいじゃない
何を言ってるか分かりにくいから補足する。
ようは異世界旅行する方法は金銭面やら規則やらがめんどくさい。
ならばいっそ
異世界に行く扉、【異界門】を自分の手で作ってしまえばいいだけのこと。
ここまで読んでくださりありがとうございます。どうか酷評でもいいので感想を書いていただけると、とても励みになります。では私は今からベッドで悶えてきます✋




