夢
美娘は個人戦の登竜門、公式戦リーグカップに参戦することになった。
公式戦リーグカップ、4人1グループが4つの16人。グループ内での総当たり、勝利数の多い者が勝ち抜けし、決勝もまた総当たり。一人当たり6試合をするため、これをすべて勝てば出世まで大胆にショートカットができると言うわけだ。
「で?なんでそこまでして私をチームに上げたいわけ?」唐突な質問だった。「光流はさ、私を1人前にしたい訳で…でもなんでそんなに焦ってるのよ?」「時間がないし定員足りてないの。」「ふ〜ん。で、結局何がしたいの?」「言ったじゃない、チーム戦で…」「違うでしょ。そこがゴールじゃないって顔してる。」「顔…か。」照明の光が滲んで映った。「何?!泣いてるの?」「夢見てるんだよ、いま。」
………。
何処かに姿を消した。
「姉さん、親父ずっと下いるけど…なんかあったのか?」「楽しみなんだよ…きっと。」「楽しみ?」「うん、ずっと夢だったんだよ。」「…親父のことだ、いつもみたいに機械いじり止まんねぇだけだろ。」「そうかもね。」柳瀬家のキッチンには食欲をそそるいい匂いが立ちこめていた。
「アリアちゃん!ちょっと出かけてくる!」「美娘…さん?」呆然と立ち尽くすジルとアリアを置いて美娘は玄関を勢いよく飛び出た。
「なんだったんだ?」「楽しそうな目をしてた。きっと何かあるんだよ。」「そうだな…ティア呼んでくる。」「うん。パパは…いっか。」
今すぐにでも掴みたい…称号。頂点、チャンピオン。
メタコンの7大タイトル。その全てを手に入れる…つまりは7冠「セブンスチャンピオン」…
「もう一度…なんてね。」
美娘は皆を置いて出かけたが、果たしてどこに向かったのか…




