猛き獅子の如く
エースになり、チームに上がったレオン。
期待の第一試合は団体戦だった。
五対五の三本先取。
二勝無敗で中堅…監督は俺を出した。
「レオン、君は何か重いものを背負っているようだね。なら、それを手伝うのが僕の仕事だ。」監督はまた頭を撫でてくれた。「僕だって緊張してるよ。だけどね、それでいいんだ。」機材の調整をしながら優しい声でそう言ってくれた。
――試合終了。完全破壊
「…期待を裏切った。なんて思っているようだけど、君は超人じゃない。一人の選手なんだ、負けることは当然ある。それがたまたま今日だっただけ。」「でも…」「いいんだ。君の負けはチームの負け、チームの勝利は君の勝利なんだ。誰も君が悪いなんて思ってないよ。どちらかといえば僕が悪いんだし。」
試合開始から3秒で相手は間合いを詰めてきた。サンライガーの四肢の付け根を執拗に狙ってきた。何度も何度も…鞭のような分銅のような武器でこちらの間合いには入らず一方的に攻撃を続けてきた。近づこうとすると相手は後ずさりし、一定の間合いを保とうとする。
「ブースターを使え!」監督からの指示を聞いたときには既に機体は動かなくなっていた。
相手は立ち尽くすだけのサンライガーを何度もめった打ちにしていく…装甲は砕かれて、油圧チューブも引き裂かれて、全身がボロボロになったサンライガーが観戦モニターに映った。
「レオン…?」監督は気まずそうに後ろから見ていた。
期待を裏切った。負けた。気を使わせた。少しでも安心したくて、安心させたくて…ただ、負けたことを認めたくなかった。――不器用な笑顔をつくっていた
無敗記録などいつかは途絶える。伝説は、そう簡単には生まれない。




