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四本場30

 一回戦が終了し、ウマを加算した最終的なスコアは以下の通りとなった。


一位 沙夜 +44

二位 奥方 +13

三位 木村 -18

4位 中野 -39


 更にチップも勘定に入れると収支は以下の通り。


沙夜 +2800円

奥方 + 450円

木村 - 300円

中野 -2950円


 終わってみれば沙夜の逆転勝ちである。中野は見せ場らしい見せ場もなく、何度か仕掛けてはいたようだが結局はラスであった。

「さすがセンパイ、オーラスで倍ツモとは感じ入ったよ」

「うーん惜しかったなぁ、せっかく裏ドラ一枚乗ってたのに」

 それぞれに負け分を卓上に出しながら今の対局を振り返った。中野や木村は沙夜の華麗なる逆転劇を持ち上げて来るが、結局のところ中野の仕掛けに感応してしまった結果なのである。

 中野が空仕掛けであった事をもちろん沙夜は知る由もないが、結果から言えば中野に和了らせてもらったようなものである。

 とはいえ勝ちは勝ちであるし、鳴き麻雀一辺倒だった自分の中で何かが変わったような気がする。

「……次、行こう?」

 どことなくふわふわした気分のまま、沙夜は牌を流し、全員を促した。


 席は変わらずそのまま二回戦に入った。ラス和了りの沙夜がサイを振り、出親は奥方となった。沙夜は南家スタートである。

 東一局、ドラ⑦。親は奥方。

 沙夜は六巡目に以下の形になった。


()六七④⑤⑤⑥⑧⑧4667 ⑧


 好形の一向聴である。5が埋まればメンタンピンであったが、思いもかけないツモに沙夜は手を止めた。もちろん⑧をこのまま叩き切るのもアリだがドラの⑦の受けを残しておきたい欲目もある。

 となると索子を切るのが妥当であるが、どの牌を切るかである。鳴くのであれば4を切るのが普通であろう。

(鳴きを考えるなら4切りだけど……もし門前で9を引いたらタンヤオが無くなる……)

 くっつきテンパイに受けるならタンヤオを確定できる7切りが好いだろう。沙夜はそう考え、7を切った。

 次巡、沙夜は3をツモった。

「リーチ」

 沙夜は⑤切りでリーチを掛けた。

「……ツモ」


()六七④⑤⑥⑧⑧⑧3466 2


「……裏ドラはナシ。満貫の一枚オール」

 沙夜の器用な打ち回しに中野が気付いたのか、声を掛けてきた。

「へえ、一向聴から渋い捨て牌してるなセンパイ」

「ん……ありがとう」

 やはり自分の中で門前力(めんぜんりょく)が向上している実感がある。沙夜は無表情のまま喜びながら、牌を流した。

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