大魔術師の終わり
poo初のオリジナル小説!!地雷要素ありなので気をつけておすすみください。
大魔術師の終わり
ある世界に魔術のすべてを極めんとした魔術師がいた。彼はその人生の大部分をその研究にささげた。雨の日も晴れの日も彼はひたすらに己の魔術を更なる高みへと昇華させんとした。あるときから人々は彼を「大魔術師」と呼ぶようになった。彼の魔術は人々の生活に光を与えた。彼にとっては取るに足らないものだったが人々は彼が公開したその魔術の恩恵をうけそのことに感謝していた。しかし、そんな彼にも不可能なことがあった。死を乗り越えることだった。彼は今まさにその死が迫ってくるのを感じていた。
「私は・・・死ぬのだな」
長い長い月日を己のために使ってきた。きまぐれで己の術を公開したこともあった。
「感謝されるような人間ではなかったのだがな」
別にそんなつもりじゃないのに人々は笑いかけてくれた。
「私はそんな立派な人間じゃない」
大魔術師なんて私には過ぎた名だった。
彼は朦朧とする意識の中ふと視界に人影を見つけた。
「こんなところに人なぞ珍しいな。幻覚か?」
いよいよ迎えが近いらしい。
「違いますよ!大魔術師様!私ですよ村長のグリンです!」
「こんな老いぼれのところへどうしたのかね?」
「いつもの魔術の研究をしている幹事がしなかったのでここに来てみたのです。いますぐ医者を呼びますから」
「いや。いい。自分の寿命ぐらい自分で分かる。ここまで生きたのだ、思い残すこともない」
「そんなことをいうものではないですよ・・・」
なんで泣いているのだろうか?
「私のようなもののためになくでない」
「あなたのおかげで村は豊かになりました。私たちはあなたに感謝しても仕切れないのです」
そんな顔をするな・・・そんな風に思われていたなんて・・・
「村長、お前のせいで思い残すことが出来たじゃないか」
ああ・・・叶うなら
「まだ、生きていたい」
こうして偉大で人々に慕われた大魔術師オドラ・エーネンシュルトはこの世を去った。
がんばって続けていきます




