第四十七話 向かうはるとハエル
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ジエルside
光希と朱美がショッピングモールで買い物に行っていた時、魔法少女ジエルである桜崎はるは光希と契約している天使ハエルとともに、桜崎はるの両親のケアをしていた。
「いつもごめんね、ハエルさん。光希くんに黙って手伝わせちゃって。」
「いえ、悪魔による影響を治めるのも天使の役目。このくらい当然のことです。特に大罪の種ともなるとすぐには良くはなりませんからね。継続的にケアを行わないとまた悪化する可能性もありますから。」
「うん、そうだね。朱美ちゃんや光希くんには心配させたくないしね。」
そうやって呟くはる(・・)の顔は少し暗く見えた。
ハエルはそんなはる(・・)の様子を見ながら、天使としての役目として桜崎家に結界を張り直し大罪の種の弱体化を促すようにしていた。
「これで今回のケアも完了です。それでは、用事も終わったので、私は契約の主人である光希さんのところへと戻ろうと思います。」
「うん、ありがとうね。はえるさん。」
「えぇ、それではこれで失礼しま、っ!これは、いったい。」
もう帰ろうとしていたハエルが、突然何かに反応して考え始めた。
「どうかしたの?ハエルさん?」
「はい、今さっき光希さんの反応が突然消えました。おそらくですが悪魔に襲われたようです。」
「そんなっ!!それなら早く助けに行かないと!」
「それでははる(・・)さんにも同行をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?」
「うん!いいよ!私だって戦えるんだから!」
即答するはる(・・)にハエルは頷きはる(・・)へと手を差し出すのだった。
「ありがとうございます。それでは私にお捕まりください。急いで現場へと向かいます。」
「えっと手を握るだけでいいのかな?」
「はい、ただししっかりと握っていてくださいね。振り落とされますよ。」
「えっ?」
「では行きます。」
「えっ?ちょっと待ってまだ私どうやって目的地まで行くのか聞いてないぃぃぃぃぃぃいいぃぃいぃぃ!!」
行くと行ったかと思うとすぐさまハエルは足に力をこめて、人間業ではない物理法則を無視したジャンプで飛んでいくのだった。
何も知らないまま飛んで、あまりの恐怖に少し涙目になるはる(・・)をその手に連れて。
しばらくしてショッピングモールの近くの人目のつかない場所に着地したハエルとはる(・・)は天使の力と共鳴する悪魔の反応を頼りに怪しい場所を探していた。
「この辺りではありませんね。もっとあちらの方角に何か反応があります。」
「あっちって、ショッピングモールの中ってこと?そんな、それなら騒ぎが起きてもおかしくないのに。」
ショッピングモールの方角に反応があることを感知したはる(・・)は騒ぎが起きていないことに違和感を持ったが、ハエルがその理由を伝えるのだった。
「おそらく結界にて異次元に閉じ込められているのでしょう。悪魔は人を攫う時にそういった独自の結界を使う時がありますので。」
「そうなんだ。ならとりあえず近くまで行ってみて結界があればそれを壊して助けに行って、なければまた反応を頼りに探そうよ。」
「そうですね。ではあの建物の中心へと向かいましょうか。」
「うん。警戒は怠らないように行こうね。
そう言い合った2人はショッピングモールへと足を踏み入れるのだった。
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