第9話 昼崎さんとデート②
デート編第2回!
僕たちは遊園地にやって来た。
今日は土曜日なだけあって人が多かった。
「結構混んでるね......」
『そうね。でも私は凛太郎と一緒だから別に気にしないわ』
「え? 今なんて言った?」
『はぅ!? な、なんでもないわ』
顔を真っ赤にして俯いている昼崎さん、可愛い。
「僕も昼崎さんと一緒で楽しいよ」
『はぅ!? も、もうこれ以上は......』
やばいなんか照れてる昼崎さん見るといじわるしたくなる。これはまずい。
「よ、よし、じゃあ行こうか」
『う、うん! さあ行きましょ』
僕たちはまずこれから混みそうなジェットコースターへ向かった。
早めに来たのに40分待ちだった。
並んでいる間僕らは雑談をしていた。
昨日の晩御飯の話、読んでいる本の話、最近見たテレビの話......どれも楽しくてあっという間に順番が回ってきた。
『り、凛太郎? やっぱり止めない? 乗るの』
「あれ? 怖いの? 昼崎さん」
「たしか私を誰だと思っているの? とか言っていたような......」
昼崎さんがプルプル震えている、これも可愛い。
ーーでは次の方、お乗り下さい
僕は昼崎さんの手を引いて乗り込んだ。
まだプルプル震えている。
「大丈夫だよ、昼崎さん。僕が隣にいるからさ」
『そ、そうね。凛太郎がいるな......ぎゃぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁああぁぁあ!!』
あ、ごめんもうすぐ頂上だったの忘れてた(てへぺろ)
昼崎さんの悲鳴と腕に抱き着かれた触感は一生忘れないよ。
「昼崎さん、大丈夫?」
『りんたろ~ぐすっ、ぐすっ、』
昼崎さんを泣かせてしまった。今回はやりすぎたかなぁ。ちょっと後悔。
「ちょっと休もうか」
僕たちはベンチに座ってチュロスを食べた。
『凛太郎、1口いる? レモン味』
食べたい、めっちゃ食べたい。
けどこれって間接なんとかだよね。
昼崎さんはいいのかな...
『ほら、口開けて!』
「むぐっ!」
昼崎さんに無理やり口に押し込まれた。
これが初間接キスの味なのか。
「昼崎さんも1口いる? チョコ味」
『うん! あ~ん』
あーんをご所望か!
やばい、なんかドキドキするなぁこれ。
というか昼崎さん耳まで真っ赤なんですけど!?
可愛い。
「あ、あ〜ん」
『おいしい!!』
よかった、昼崎さんの機嫌が元に戻った。
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