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胸が痛かった…あの2人の姿が隣同士に立ってる姿を見てギュッて。
そう言えば初めて見たかも知れないな、白雪姫とカインがあんなに近くに寄り添って話してるの
なんだろう…岡本さんの寂しそうな顔は何も言って無かったけど、きっと私と同じ事を感じてたかも知れない
『あぁ、これが物語のお姫様と王子様だね』って…。
2人とも運命を否定してるけど……端から見たらお似合い過ぎて……
「きゃっ!」
そんな事を考えてると急に馬が止まった……と言うかカインが止めて後ろを向いて言う
「……シッカリ掴まれとは言ったけど掴まり過ぎ」
「え……あっごめん!痛かった?」
そんなに力強く締め付けてたのかな?
今度は怪力女とでも言われるかも…
「そうじゃないけど…前に乗れよ」
「………」
「何で?」
「だからそれは言ったでしょ!やっぱりあの乗り方は……」
「俺が嫌なの」
「…………」
「そんなに強くするって事はやっぱり辛いんだろ?それに前に居てくれた方が良い」
「大丈夫よ、もう少しで街じゃない、後少しなんだから」
もう街の灯りがポツポツ見えてるから家までそんなに遠くは無い
私にしては何て正当な理由を言えたんだろうと関心しちゃってるとカインが馬から降りてしまう
「だからだよ」
「ちょっと!急に降りないでよ……もう!」
カインが馬から降りちゃったもんだから私はどこに掴まって良いか分からなくて安定が取れない
「降ろしてやろうか?それとも俺に掴まる?」
傍に来て見上げて来るカインの視線を避けると溜め息を吐かれる
「やっぱりお前なんか変だ、帰る時から」
「別に……」
カインに掴まるのは嫌で馬の毛を掴むと馬が少し呻いてるが……心で謝る
ごめんよ、馬。
「何で俺の顔見ないんだよ?何考えてるんだよ」
「…………」
もう……何で変な所で敏感なの?コイツは。
「アイツらの所に戻ったらお前、余計に俺を避けるだろ?今は2人だから……今理由言えよ」
呻いてる馬も居る……とか言ったら余計に不機嫌になりそうだったから仕方なく話す事にした
話しても怒りそうだと思ったけどさ……
カインと白雪姫が2人並ぶとやっぱりお似合いだなって思った事
やっぱり白雪姫は運命の相手なんじゃないかって思ったら……カインの前に乗るなんて権利無いって感じた事も…
「きっと岡本さんもそう思ったと思うの……ぎゃあ!」
大人しく話を聞いててくれたと思ったら急に引っ張られて馬から降ろされるしカインに抱き締められるし
「色気のねー声」




