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情なんてなくて……城から逃げて来た今、厄介事に首を突っ込んで自分が危険な目に遭うのは誰だって嫌だ
それに白雪姫は運命の相手を探して欲しいなんて1ミリも思ってない、逆に岡本さんが居なくなってしまうと感じてるんだもん……協力なんて……
「姫……」
「私はこのままで良いのよっ!海は私とそんなに離れたいの?そんなに運命の王子を見つけたいの?!」
隣に居る岡本さんの腕を引っ張る姿は必死だ
「俺は姫に幸せになって欲しくて…少しでも手懸かりのある人物とは関わった方が良いと思ってる。俺の居た世界で姫と小人はとても信頼した関係だったんだ、運命の王子の事は今は考えなくて良い。継母と関係がありそうな小人とは絶対会った方が良い。これからもお互いに力になれると思うんだ」
「海……」
「そーだよな、本来ならそっちが食べさせられたかも知れない毒リンゴをコイツが食べて大変だったんだよな……もしかしたら命を落としてたかも」
今まで黙ってたカインが私を見ながら言ってジット顔を見てくる
毒リンゴの話は前に話したけど……別に話の流れで関係が無くは無いけど!
何でじっと見るのよ…!
何だか恥ずかしくて瞳を反らすとカインが私の頭を引寄せる
「少しは協力するのは義務かもな、お前が城から逃げてもコイツがまた命を狙われるかも知れない……お前の代わりに」
「…………」
「もしかしたら命を助けられてたかも知れない相手なんだぜ?少しは協力しても良いんじゃないか?それで…」
それって私が白雪姫になるって決めたらまた毒を食べさせられたりするって事?
そんな事を考えてるとカインが白雪姫を手招きするようにして何やら耳元で囁いた
その姿に胸がズキンっとした
「どうだ?そう思わないか?」
「………」
「安心して生きたいなら一石二鳥だろ?」
「……分かったわよ、協力出来る事はするけどそっちも協力しなさいよ?」
「それは勿論」
何?
何で急に話が纏まったの?
さっきまで協力的じゃなかった2人なのに
私は2人の姿を見てられなくて岡本さんを見ると私と目が合い微笑んだ…その顔は少し寂しそうに見えた
取り合えず今度2人で皆の所に来る事が決まった
今はカインと一緒に馬に乗って森を駆けてるけど、行きと違うのは私の場所
私はカインの後ろに乗ってて例のメルヘン乗りをしてない。
前に乗れって言われたけど嫌で断固許否した
お尻が痛いと解ってても今はカインの前に乗りたくなくて…ちゃんと掴まってる事を条件に後ろに乗ってカインの腰に腕を回してる




