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「ねぇ…」
「嫌だ」
「まだ何も言ってないでしょーが!」
喧嘩をしに来たんじゃ無いのにまた言い合いになってしまう。
「アイツに会いに行きたいって事だろ?」
「またそんな言い方する!姫なんだから白雪姫!」
「そっちじゃない…そっちもだけど…会わせたくないんだよ、お前とあの男」
そっち?
そうか、『あの女』とか言ってたっけ?
私も良く言われてたけど最近は名前で呼んでくれる事増えたよね…コイも本当の名前じゃないけど。
「私と岡本さん?」
「……………」
馬を撫でるのを止めてカインはちょうど良い薪に腰掛ける
「会わないと情報が手に入らないでしょ?岡本さんがどんな状況でこっちに来たとか何か役割が有るのかとか」
「役割は聞いた、あの女の運命の相手の王子を無事探す事…」
「………」
それが岡本さんの役割
それって向こうで願う夢?
『あぁ!白雪姫の幸せの為に狩人になりたい』って
役割か
そもそも役割って何だ?
自分で言っててなんかモヤッとするな
私は……『決めてください』って言われたんだ。
自分の運命を決めろって
「王子も何も俺もあの女も運命じゃないんだからどうしようも無いってのに…それにっ!あの男はお前の事ばっかり聞いて来る」
「私の事?」
「……お前と一緒でお互いの事ばかり聞いて来る『彼女は何時こっちに』とか『向こうからどうやって』とか」
「えっとカイン?」
ドンドン不機嫌になってくカイン…なんかまるで…いやいやそんなわけないね、カインはさっさと白雪姫を連れて城に帰れなくて苛ついてるんだ。
だから勘違いしてるんだ
岡本さんが私に好意を持ってるかも知れないって
「そんな奴になんで俺がわざわざ従者みたいにお前を会わせないといけないんだよ」
「あの…カイン、ちょっと勘違いしてるよ?私も岡本さんもこの世界に飛ばされた事を知りたいだけなの、だからお互いに会いたいのよ。だって他に誰にも聞けないんだもん。それにきっと私より岡本さんの方が先にこっちに来てた可能性が有るからもっと情報知ってると思う。白雪姫の城の中の状況とか、なんで王の方が嫌とか…白雪姫には直接聞けない様な事とかもっと聞けたらいいなって…だから岡本さんは別に私を好きとかそんな感情は無いよ?」
最後の台詞はモテ女みたいな台詞で少し恥ずかしかったけど、話の流れの勢いで言えた
別にカインは色々面倒で私を姫にしたいんだろうけどさ…なんか話を聞いてるとまるで岡本さんに嫉妬してるみたいなだもん…けど『嫉妬してるの?』なんてそんな上から発言出来ないし知識が乏しいカインに言っても理解されないだろうけどさ!




