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「それは…私らしく行動してれば良いって事?」
「そう、今までだってイルーナが風邪引いて炭鉱の仕事を休んだ事有ったし?それでも手分けすれば何とかなった……結構穴が空いてもなんとかなるもんなんだよ?あんまり自分だけで考えないで?俺を頼ってよ?ね?」
「………うん」
嬉しい言葉に『俺を』と単体で宣言されたのには気づかなかった
「うん、コイお姉さんやっぱり可愛い」
「…っ!!」
「ちょっとっ!またアンタはっ!然り気無く自分だけアピールしないでよ!このタラシっ!」
「シークっ!」
「お前のそう言う所が気にくわないんだよ!」
何故か素直に頷くとシークにまたキスされた…今度は目元に。
これは流石に気付いた
反対側からサーシャちゃんに文句を言われたりカインとナナセの声も無視してなのか聞こえない振りなのか私の手をギュッと握ってくれたままのシーク
私らしく行動すれば良い
そうか、私に出来る事は少いけどそこからだな
本当に考えても…少ないのが悲しいけど、今は出来るしか出来ないんだもんね、自分の非力を認めて前に進もう