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「俺は別にもう無い」
「無いって……カインも一緒にって岡本さん言ってたじゃない!それに白雪姫が預言の姫じゃないって決まったわけじゃないでしょ?…色々面倒かもだけどさ」
私の言葉にカインは嫌な顔を変えない
「じゃあお前が1人で行けば?あそこまではかなり距離有るから馬が無いと不便だよなぁ……」
ボソっと呟く
「………」
「コイツらも今の姿じゃ馬は乗れないし?コイの全然無い体力じゃあ馬なんて…」
「ねぇ?コイお姉さん、その岡本さんって人は素敵な方?」
「え?」
カインの言葉に言い返せない私の変わりにサーシャちゃんが静かに間に入って聞いて来る
「だってそんな綺麗な白雪姫と一緒に居るんでしょ?どうなの?素敵な方?歳は?」
「えっと…25で凄く大人な人だと思うよ、同じ異世界から来たから親近感有るし……」
親近感は有って当然だ、初めての仲間意識
「ふぅん……そっか、何だ単に会わせたくないのね、金貨王子」
「は?」
「白雪姫も金貨王子を運命の相手と感じて無いって事は岡本さんが好きなのよね?でもなんだか岡本さんは違う様な気がする……そんな状況で異世界人同士の歳も近い2人を会わせるのが嫌なのよね?」
凄い…サーシャちゃんの推理力
「………」
「なんだか話を聞いてるとコイお姉さんと岡本さんの方が運命感じちゃうもの!この世界でだよ?たった2人だけの異世界同士なんて…だから大人げもなく連れてってやんない って……心狭~い!」
『たった』を協調するけど大人げ無いってそもそも私以外は未成年でカインもまだまだ私からしたら子供
「………」
『子供』と考えると何か引っ掛かる
「……でもそれなら俺もあまり会わせたくないな、ましてや自分が居ない所で」
ずっとサーシャちゃんの話を聞いてたシークが男子に言われて嬉しい台詞みたいな事を言う
勿論、そんな台詞が載ってる様な雑誌とは縁が無かったから完璧主観的
「ちょっと!変に入って来ないでよ、プレイボーイが。それとも白雪姫が見たいの?」
「違うよ、コイお姉さんがその狩人……岡本さんって人と会うのは個人的に嫌だって思っただけ」
「シーク…」
なんだろ?
このドキドキは…シークって本当にサラッとこう言う事言っちゃうよね?
別に私だから特別じゃないのは恋愛経験無しの私でもわかるけど……ストレートな発言って初心者には強すぎるわ。
「じゃあ……こちらに来て貰うのはどうでしょうか?」
今まで黙ってたイルーナ君が口を開く
「勿論、森から来るのだから慎重に来て貰わないと行けませんけど、正直僕達も白雪姫には会いたいと思います。王子程じゃなくても何か感じるかも知れないですし…この姿の手かがりを知ってるかもしれません」




