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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
魅惑の白雪姫
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「妖精は言ったわ、私を幸せにしてくれる運命の王子様が現れると…貴方は妖精が言ってた運命の王子様なのかも知れないけど…私の運命の王子様じゃないと思うの」


「………」



「だって運命の王子様だったらもっと私をあの城から連れ出して助けてくれてるはずじゃなくて?それとも自力で逃げて幸せな暮らしを送ってて暫くして『お前の王子だ』って来るのが運命の王子様?」


「うん……確かに」


白雪姫の言葉に思わず声が出てしまう。



「…俺が聞いた予言の姫は既に命を落として眠りについてる…その美しく儚い姫に口付けをして目覚めさせる予定だった」


「既に命を?…完全にアウトね。死んでから助けられるって…王子様って楽な作業ね」


「………っ!」



「…だよね」


ズバズバ言う白雪姫だけど…外れてもないよ


そうだよね、本当の物語でも白雪姫は凄く辛い思いをして狩人の優しさに命を救われて小人の家までたどり着く。

それなのに継母に執拗に追われて最後には殺されてしまう…

そして王子様が満を持して登場だ


硝子の棺の中に居る美しい姫を見て口付けをして目覚めさせてめでたしめでたし…。


うん、確かに王子の役割少ないな、簡単過ぎ


他の王子様って戦ったり、必死に姫探しをしたりしてるけど…悪く言えば確か旅の途中に既に死んでるの姫に興奮して口付けて目覚めさせる王子様


だから白雪姫の王子は死体愛好家だったとか変な異名がついてたりするしなぁ


だから私は愛着のある白雪姫の王子よりシンデレラの王子様に憧れてたのかも。


「わたしの事を見ても欲望を剥き出しの瞳を持たないから彼より先に私を城から連れ出してくれてたら私は貴方に着いていったかも知れないけど…」



彼は狩人の事か…あのエスニック風の狩人


その人も白雪姫を見てもさっきみたいな私にならないんだ?


でもやっぱり白雪姫を見たら話し掛けられたらあんなになっちゃうのは普通なんだよね?


カインは運命の王子だから平気で…あ、でもエスニックもそうなると運命の王子?


あれ?

なんか頭がパンクしそうだ…



「その彼は…」



カインが白雪姫を見ながら話し掛けるとギィ…と先ほど部屋に入れて貰った時と同じ音が聞こえて振り返る



「……客人か?」



「おかえりなさい、アナタお疲れ様」


入ってきたのはエスニック王子…じゃなくて多分狩人だ。

白雪姫の言ってた通りそれらしい格好で見掛けは狩人にしか見えない。




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