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仲なんか良くないと言おうかと思ったが白雪姫は直ぐにキッチンに隠れてしまう。
「………ねぇ」
私は場を繋ぐと言うよりカインの気持ちのモチベーションが知りたかった
「何だよ」
「絶対白雪姫だよね?何でもっとアプローチとかしないのよ?」
「アプローチ?」
「ええっと、ほらっ!いきなり接吻とかよ」
言葉の説明をしながらカインとのキスを思い出してしまって墓穴を掘る
悔しいが私の顔は紅くなってるだろう
「なんだ?もう1回して欲しいのか?」
「はぁ?私じゃなくて本物に決まってんでしょ?!」
「本物ね……」
「待たせてごめんなさいね、お2人共紅茶で良かったかしら?それとも私…邪魔しちゃった?」
笑いながら腰を曲げて私達の前に紅茶を置いてくれる白雪姫はまるでお見合いを企てた親戚の叔母さんの様な発言をする
しかもそれが嫌みに全く聞こえないのが更に変な感じだよ…
「邪魔なんてっ…」
「確認したいんだけど…お前は本当に白雪姫なんだよな?」
「カインっ!」
また『お前』って…確認も何も村人100人に聞いても彼女が白雪姫だと答えるに決まってる
…ピッチピチの女の子だし。
「そうね、そう呼ばれて居たわ。城の中では……で?貴方本当に私の運命の王子様なのかしら?」
「白雪姫ならな…でもどうして俺の事を知ってるんだ?」
「何がかしら?」
なにやら2人は会話を続けてる…
こんなに近くに居る癖に内容が頭に入って来ないのは目の前で首を傾ける白雪姫の仕種に胸が苦しいからだ…白雪姫はカインを見てるのに…まるで私に話し掛けてる様に感じるのは…これがストーカーの始まりなのか?
相手にその気が無いのに勝手に自分に好意が有ると勘違いしてる状態…いや、もしかしたら白雪姫も私の事を…
「俺は預言者によって運命の姫を知った。だけどお前の口振りはまるで俺が現れるのを知ってたみたいだ…お前の城でも預言者が居たのか?」
「ちょっと…いい加減…私の姫を『お前』呼ばわりしないでよ…」
正常な人が居たら『お前がいい加減目を覚ませ!』と思うのは百も承知だけど、内容を頑張って聞こうにもカインの乱暴な発言に苛々する
「そうねぇ…でもこんなタイプは珍しいから別にどうでも良いわ…呼び方なんて。普通は隣のお嬢さんみたいになっちゃうからね」
ウフフと笑うと自分の紅茶を飲んで私に頬笑む白雪姫
やっぱり… ほら!やっぱり勘違いじゃないよね!?




