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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
魅惑の白雪姫
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11

頭の中には天使の笑顔のニーチェで埋め尽くされナナセの横を急いで通り家の中に行く私には残された2人のやり取りは聞こえなかった


「おい」


「なんだよ」


「さっさと予言の姫探して城に帰れよな…どんな奴でもお前の運命の相手なんだろ?」


「そうだな、その姫が本当の姫ならな」


「だからっ!コイは予言の姫なんかじゃねーんだよ!」


「別に俺はアイツだなんて言ってねーけど?」



「………」


「小人の癖に大人に恋してんだ?」


「そんなんじゃねーよっ!それに俺は小人じゃねー!」


中々戻ってこない2人を気にもしないでニーチェのお菓子に首ったけだった私にイルーナ君が話しかけて来た



『近くに白雪姫らしき人物が要るらしい』と



それを聞いた私はニーチェのお土産を入れられるだけポケットに詰めて外に戻った

なんて意地汚い



「カインっ!」



「おっ、当事者だぞ?小人」


「うるさいなっ!なんだよ!コイ!」



「ナナセに声掛けて無いんだけど……それよりっ!馬っ!森に白雪姫が居るって!連れてって!」


なんで怒鳴られないといけないんだと思いつつカインと言うか馬を見て口走った



白雪姫が近くに居るなら会いたいっ!


私の気持ちはその一心だった


痛い……


お尻が痛い…


私…痔だったっけ?ってくらい痛い…



「おい、ちゃんと掴まってないと落ちるぞ?」


「うるさいわね、もっとゆっくり動けないの?!」


「馬に乗った事ねーのに偉そうに。これでもゆっくり走ってるよ、リュウは良く出来た愛馬だからな…だから俺の前に乗るかってって言ったのに」



「そんな絵本のお姫様みたいな乗り方出来るわけないでしょ?」



それにその乗り方がもし苦痛が無くても恥ずかしくて嫌だ


あぁ…競馬のジョッキー達はなんて強靭なお尻の持ち主なのだろう…

あんな速さの馬に乗ってレースしてるなんて…



「お前が姫の可能性も無くは無いだろ?」


「……」


「だからそんなに駈け落ち姫に会いたい癖に」



コイツは肝心な所で頭が働くな…


白雪姫に会いに行くと言ったら皆は止めた

森には沢山の衛兵も居る


特にイルーナ君は『コイお姉さんに何か有ったらどうするんですか?』なんて普段よりきつめの声で言われちゃって…


何だか無性に悪い事をしようとしてる気分になっちゃったけど先に進まないと何も見えなくて


皆の魔法も私の事も


それにいつまた現代に戻るかわからないんだもん…


此処に居る時に少しでも情報を集めておきたくて。

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